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第7話

情報収集
今日は情報収集に努めようと思う。

相手のことを知って、早いところ落として罰ゲームを終わらせたいのだ。


俺はクラスの女子に声をかけた。
なあ、赤羽美瑚のこと何か知らねえか?
女子
えっ!?え、えっと……
そいつはボッと顔を赤くして、恥ずかしそうに俯きながらさらにその色を強くした。

……話しかけただけだぞ?
女子
し、知ってるけど……どうしたの桐生きりゅうくん
桐生というのは俺の苗字だ。

赤い顔で見上げてくる女子と目を合わせ、「まぁちょっとあってな」と笑顔で濁す。
教えてくれ。知ってること全部
女子
うっ、うん!いいよ……!!
そうして耳まで真っ赤な女子から赤羽美瑚についての情報を貰い、他にも何人かから情報を得た。

全員が全員、俺が話しかけた瞬間から赤面していた。
お前ってほんと顔いいよな
あ?
恭弥
おまけに成績優秀、運動神経も良くてトークも上手くてなんでもできる、女子からしたらまさに理想だよな
……ありがとよ
昼飯中に突然二人から褒められた。

なんとなく少し視線を外すと、恭弥が頬杖をついてため息を吐く。
恭弥
お前ならあの子もすぐ落とせるって思ったのに……何やってんだよ、ったく
俺だって早く落としてえよ!!あいつが動じなさすぎんだよ!!
どうしたらいいんだろうね……そういえば、何か良いこと聞けた?
……あんまり。好きな菓子と飲み物くらいは知れたけど
そもそも赤羽美瑚は交友関係が狭いようだった。聞いた中のほとんどが「そこまで知らないんだけど」から話し出したからだ。

ただ、しおという女子――昨日廊下で赤羽美瑚と一緒にいたあの女子はモテるらしく、しおを狙って赤羽美瑚に接触したところそっちに落ちる、といったことが時々あるそう。

その情報に関する俺の感想は、“何故そうなる。”
赤羽美瑚を好きになる男の心理が分からねえ……
な、何を聞いてきたの?
色々
俺はため息をついて、脳内で帰りの計画を立てていく。

情報収集なんて時間の無駄だった。やはり俺は、正面から直接行く方が性に合っている。

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るうみ
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るうみ
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