私は、女優の卵
あなた
はい
決まったよ
何がですか?
ドラマ
え?
しかも
しかも
敬浩と、W主演だよ
うそ!?やったー
(てか敬浩って誰だろ?まあ。いいか)
次の日
と挨拶してきたのは
(エグザエルの敬浩じゃん)
「二人とも本読みするよ
私は女優だから問題なし
ーここからお芝居入りますー
ギュー
そういって私を強く抱きしめた
あなた
自慢じゃないけど私は男の人とこんな密着したことない
仕事だし
恋人同士だから
普通のことなんだろうけど
(いい匂いするな〜)
目が合った瞬間キスをする
(キス!!)
しかも、長く深いキス
もう一度いうが私はあまり経験がない
カットが中々かからない
にしてもこの敬浩って人なに考えてるの?
普通はやめない?
私は、あまり台本よんでないからなにもいえないけど
適当に出てきたセリフ
話題を変える
私を抱きしめる力が強くなる
敬浩を押しのける
いつも甘えたな敬浩。
今日は特に
敬浩が、なにかいいかけてやめた
私は呼び止めて、なにをいっていいかわからず
一瞬妙な空気がながれた
私も、咄嗟に出た言葉だし
逆に聞き返された
私に近づいてくる敬浩
思わず目を瞑る
私の頭をポン ポンして
と帰り仕度を始めた
(なんで?
パタン←ドアが閉まる音
敬浩が帰って、私は呆然と立ち尽くしていた
敬浩の気持ち
女優さんだからってゆうんじゃなくて
あなたとは、五年付き合ってるけど、キス以上の事無理やりするつもりはない
今日ディープなキスしたけど、受け入れてくれたし、(監督がカットかけなかっただけだろうけど)
でも、あなたあんなことゆうと
本当に俺一緒に入っちゃうよ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!