ツリメは快斗に顔を近づける
ツリメはすこしひく
あなたsaid.
当時中学校2年生の春
私とそらは、同じクラスになった。
当時、そらはモテモテで学年1、2を争うくらいカッコよかった。
でも、私は恋愛など興味が無くて、正直そらでもただただイケメン止まり
正直言って好きなんて感情は1mmも無かった。
でも、ある日隣の席になった
そらはまん丸の目でじっとあなたを見てくる
可愛いなんてまともに言うわれたことがなかったから凄く嬉しかった
あなたは手を顔に当てる
好奇心で私はOKをしてしまった。
この笑顔だからOKしたのもあったかもしれないけど。
その日は、一緒に帰り公園で二人で喋りあった
いつも女友達と話すとは違って男の子と喋るのも悪くないと思った。
でも、やっぱり施設の事は話せなかった。
初めてこんなに素敵な男子にあったのと思った。
一緒楽しめるんじゃないかって思ってた。
案の定あの日を迎えるまで楽しかった。
そしてあの日。
記念日一年を迎えようとした時、
私の事が噂になってしまった。
靴箱を見ると施設と書いた紙がたくさん貼ってあった。
怖くなった。
そらに知られるんじゃないかと思い急いで剥がしていった。
でも、遅かった。
放課後ひさびさに帰ろうと誘われた時そらは口にした。
どこから情報がいったのか分からなかったけど、もう伝わっていた。
私は全力で走った。
涙を流しながら
その後そらがどんな表情だったのかも分からない
私達は何も話さなくなり
そのまま卒業した。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!