第51話

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2021/11/28 13:40




自分で言って恥ずかしくなったのか控えめにゆっくりと私の腕から抜け出して、




でも私の手は相変わらず強く繋がれたまま、以前サナオンニと言い合いをしたカフェへ入る。




ここはJYPの近くだからかアイドルが来ることが多いらしくて




そこまでアイドルとか著名人に対する反応が大きくないから好きだ。




以前とは違う少し奥側にある隅の席へ座る。




壁側に座ったミンジュオンニがまだ俯いたままでテーブルを見つめたまま動かない。



あなた
オンニ...ほんとにどうしたんですか?
ミンジュ
ミンジュ
…今から言うことは出来たら聞き流して欲しいんだけど…
あなた
聞き流しちゃっていいんですか?そんな深刻そうなのに。
ミンジュ
ミンジュ
今から言うのは独り言なので…
あなた
敬語…笑
ミンジュ
ミンジュ
…私、好きなの。
あなた
何がですか?
ミンジュ
ミンジュ
同じグループのあるメンバーが
あなた
…そうなんですか





...まさかの秒で失恋か...笑




いや、でも本気でズブズブ好きになる前にわかってよかった。




まだ、まだlikeの末くらいの感情だったから。




良かったのか悪かったのか...分からないな



ミンジュ
ミンジュ
それで…その人、すごい鈍感で。今何言っても気づいてくれない気がするの
ミンジュ
ミンジュ
今まで結構頑張ってたんだけど...全く気付いてくれなくて。
あなた
鈍感…それはまた大変な人を好きになりましたね…
ミンジュ
ミンジュ
…どうしたら意識させられると思う?
あなた
あのミンジュオンニが強気な発言を…笑
あなた
思いっきりアタックして見たらどうですか?好きなの!!!って
ミンジュ
ミンジュ
…引かないかな
あなた
ミンジュオンニみたいな可愛い人なら喜ぶと思いますけどね笑
ミンジュ
ミンジュ
そうかな…どんな風に行くべき?
あなた
どんな風…?スキンシップ嫌いならコミュニケーションを多くするとかですかね?
ミンジュ
ミンジュ
あなたはどっち派?
あなた
私ですか?私は...まぁうちのメンバーからなら大歓迎ですよ
ミンジュ
ミンジュ
へぇ〜...
あなた
なんですかその反応笑
ミンジュ
ミンジュ
なんでもない。ありがと
あなた
…力になれたならよかったです笑
あなた
それより、鈍感な人ってへウォンオンニしか思いつきませんけど...?
ミンジュ
ミンジュ
…多分、へウォンオンニよりも数倍鈍感だと思うな
あなた
そんな人います?笑
ミンジュ
ミンジュ
…いる笑 あなたは知らなくていいよ
あなた
いやいやいや気になって夜も寝れませんよ
ミンジュ
ミンジュ
じゃあ私が寝かしつけてあげようか?
あなた
そんな子供じゃないですよ?笑
ミンジュ
ミンジュ
子供だよ、あなたは。そろそろ帰ろ?時間も時間だし、結論も出たし笑
あなた
…?まぁ、それなら良かったです笑 帰りましょうか!





そう言って席を立つと、突然私の腕に絡んでくるミンジュオンニの腕。




おぉ…何?予行練習的な?笑




仕方ない付き合ってあげましょう。




そんなことを思いながらミンジュオンニの腕をより強く引き寄せるとみるみる内に赤くなるオンニの顔。




そんなんじゃ本人にできないんじゃ…いや、言わないでおこう。怒られそうだし。




そのまま腕を組んだまま、バス停へ向かってバスへ乗り込んで宿舎へ帰る。




帰るまで一度も外れることのないその腕からは冬とは思えないほどの温かい体温が伝わってきて。




とても快適なバス旅だったな。笑

























相変わらず私の腕で練習をしているミンジュオンニを連れて、バスを降りる。




さっきから何度も手の繋ぎ方を変えたり力加減を変えたりしていて、




ちょこちょこといじっているオンニが可愛すぎる笑




宿舎へつけばみんなすでに夕食の出前を取ったみたいで、




それぞれが部屋やリビングで学生組は勉強したりオンニ組はテレビを見たり止まったりしている。




向こうの宿舎からユリオンニとウォニョンが遊びにきていること以外はいつも通りだ。



あなた
ただいまです!
ミンジュ
ミンジュ
戻りました〜
ウンビ
ウンビ
おかえり〜
へウォン
へウォン
出前届くのもうちょっと後だからゆっくりしてて〜
あなた
分かりました、ありがとうございます





いつもと同じようにゆったりしているメンバーの横を通り自室へ戻る。




さっきリビングにチェウォンオンニがいなかったから、




てっきり部屋にいるものだと思っていたけど見当違いだったみたい。




部屋には誰もいなくて、少しだけ荒れたチェウォンオンニのベッドがあるだけで。




カバンから資料だけを取り出して、オンニと共用の机に向かう。

























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