北斗side
7人でシェアハウスし始めたのは2年前、理由は加奈の人間不信を無くすため。
加奈の母親は、加奈が小さい頃に病気で亡くなった。その年から父親は壊れて行った。そして、幼い加奈に虐待をするようになった。大人に頼ることもできず、お金を稼ぐために芸能界入り、才能を開花させ、いろいろな賞を受賞した。でも、そんないつも通りの日々もある日をきっかけに、全てが変わったのだ。
加奈が高校3年生のとき、借金まみれになった父親が、加奈を闇市で売ろうとしたのだ。
売られそうになった所を警察が保護して大事にはならなかったが、加奈は人間不信になり誰とも話すことがなかった。唯一小さい頃から親しかった俺とは喋ってくれた。次第に心を開いていてくれて普通に話すようになった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!