第3話

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2020/09/26 12:05
螺鐘(らしょう)
螺鐘(らしょう)
お前は碧棺左馬刻。
ヤクザか。
左馬刻
左馬刻
だったらなんだよ…
螺鐘(らしょう)
螺鐘(らしょう)
あなたと別れろ。
俺は許さないぞ。
左馬刻
左馬刻
…は??
何言ってんだジジイ。
貴方
貴方
ちょっと…どういうこと…?
あたしは別れる気なんてないから。
螺鐘(らしょう)
螺鐘(らしょう)
こいつの身分が分かってるのか。
未椿(みつば)
未椿(みつば)
貴方…そこまで言わなくても……
螺鐘(らしょう)
螺鐘(らしょう)
お前は認めたのか。
未椿(みつば)
未椿(みつば)
ええ……
私は、この子が左馬刻くんと付き合ってるのは賛成してるわよ。
この子を今まで守ってきたから。
確かにあの父と名乗っているひと。




会って早々別れろだなんて言うから…





納得できるわけないでしょ。





本当にむかつく。
貴方
貴方
もういい加減にしてよ。
急に現れて別れろだなんて…
あたしは絶対左馬刻さんと別れる気は絶対に無いから‼︎‼︎
螺鐘(らしょう)
螺鐘(らしょう)
あなた…‼︎‼︎
貴方
貴方
あたしの大切な人がヤクザだったりしても…
左馬刻さんは優しいしあたしのこと離さないし守ってくれる。
いつも心配してくれて家族同然なの。
貴方みたいにあたしを見捨ててさらに別れろなんて……
そんなこと言われる権利なんてない‼︎‼︎
未椿(みつば)
未椿(みつば)
………そうね。
私も同じ立場ね。
だから私はこの子が良ければいいと思ってるから。
貴方
貴方
左馬刻さん、お母さん。
もう帰ろ。
あたしは荷物を持って立ち上がった。
左馬刻
左馬刻
いいのか、あなた。
貴方
貴方
もういいです。
行きましょう。
あたしの左馬刻さんとお母さんは病院から離れることにした。












自宅


琴奈(ことな)
琴奈(ことな)
あなた‼︎‼︎
無事でしたか‼︎‼︎
貴方
貴方
一応ね……
理鶯
理鶯
小官も心配だったぞ。
早苗(さなえ)
早苗(さなえ)
もう本当にあんたはよくいろんな人に狙われる…
貴方
貴方
なんか……
もう色々衝撃すぎて……
未椿(みつば)
未椿(みつば)
ごめんなさい。
私がもっと話していれば…
貴方
貴方
ううん、お母さんは悪くないよ。
大丈夫…
後は詳しいことは早苗たちに話すから…
未椿(みつば)
未椿(みつば)
…そうね。
私はまた貴方に会った時に話すわ。
お母さんは自宅から出て帰っていった。
貴方
貴方
…ちょっと休む。
左馬刻
左馬刻
あぁ、俺も行く。
貴方
貴方
うん、一緒に来て……
あたしは左馬刻さんと部屋に向かった。
銃兎
銃兎
…何かあったようですね……
琴奈(ことな)
琴奈(ことな)
そうですね……父親に会うには結構衝撃みたいだったのですかね……
早苗(さなえ)
早苗(さなえ)
確かに、あなたの父親らしき人は有名人だよね……
私も聞いたことあるけど…
銃兎
銃兎
…しばらくは行方不明なのは確かなようです。
身を隠していたようですが……
理鶯
理鶯
あなたの家はかなり複雑のようだな。

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