第70話

170
707
2020/10/24 12:33
部屋
貴方
貴方
んんん……
あれ、ここは…??
あたしはいつの間にかベッドに寝ていた。
隣には、





左馬刻さんが寝ていた。
ここはどこ…?
ガチャ
部屋の扉が開いた。
未椿(みつば)
未椿(みつば)
!!
あなた!!
貴方
貴方
母さん…??
母さんが入って来た。
未椿(みつば)
未椿(みつば)
貴方なにしてたの!?
イベントの午後に急にみんな倒れてたから大変だったのよ!?
イベントは午前で終わりなのに…
貴方
貴方
…どういうこと…??
未椿(みつば)
未椿(みつば)
知らないの??
イベントは午前で終わりって言ってたのよ。
次の日にはまた違うイベントやるからって。
そこで貴方たちが出る予定だったのに、今じゃ延期になったし…
貴方
貴方
…もともと午後にイベントは無かったってこと…?
じゃあなんで…??
螺鐘(らしょう)
螺鐘(らしょう)
洗脳だな。
貴方
貴方
父さん!?
螺鐘(らしょう)
螺鐘(らしょう)
まず、禊月が洗脳されてた。
それであいつは他のスタッフやディビジョンの奴らにも影響を出させた。
貴方
貴方
で、午後に偽イベント開催させたの?
螺鐘(らしょう)
螺鐘(らしょう)
なんの目的なのかわからないが…
中王区もそれを知らなかったみたいだな…
未椿(みつば)
未椿(みつば)
ええ、私が来たときはびっくりしたわよ。
みんな倒れていたんだから…
うまく状況がわかってなかった。




つまり、イベントが全然違ってたってこと??
未椿(みつば)
未椿(みつば)
つまり、午前だけのラップバトルだったの、本当は。
でも午後からはなぜか偽のラップバトルを禊月が開催させたの。
洗脳されて…
螺鐘(らしょう)
螺鐘(らしょう)
スタッフもいない中、よくやれたな。
貴方
貴方
でもあのロボットは…??
未椿(みつば)
未椿(みつば)
あれは中王区が作ってる対戦型のロボット。
たたかいたい相手とラップバトルできる練習型なの。
それが使われていたなんて…
左馬刻
左馬刻
あいつが洗脳か…
貴方
貴方
左馬刻さん!!
左馬刻さんが目を覚ました。
螺鐘(らしょう)
螺鐘(らしょう)
俺の考えでは…
爽秀の仕業だと思う。
貴方
貴方
…あたしも。
複数のマイクを持つ爽秀。




禊月兄ちゃんと会ったのかもしれない。
未椿(みつば)
未椿(みつば)
左馬刻くん、あなたを守ってくれてありがとう。
この子を傷つかなく済んで良かった。
左馬刻
左馬刻
別に俺は何もしてねえから。
あなたの恋人として当たり前のことしただけだ。
螺鐘(らしょう)
螺鐘(らしょう)
……左馬刻。
やはりあなたのことはお前に任せたほうがいいな。
こいつを守れるのはお前しかいない。
貴方
貴方
父さん……
螺鐘(らしょう)
螺鐘(らしょう)
あぁ、他の人たちは一昨日目が覚めてな。
お前らあれから4日間寝てるからな。
ラップイベントが明後日に開催らしい。
貴方
貴方
禊月兄ちゃんは?
螺鐘(らしょう)
螺鐘(らしょう)
あいつももう目が覚めてる。
だが、顔を出したくないみたいだ。
妹を傷つけたって…
貴方
貴方
そんな…!!
悪くないのに…!!
禊月(けいげつ)
禊月(けいげつ)
本当…??
貴方
貴方
お兄ちゃん!?
禊月兄ちゃんが中に入って来た。
禊月(けいげつ)
禊月(けいげつ)
父さん、母さん。
三人で話がしたい。
未椿(みつば)
未椿(みつば)
私たちは仕事に戻るわね。
螺鐘(らしょう)
螺鐘(らしょう)
あぁ、俺も少し外に出てる。
父と母は部屋から出て行った。

プリ小説オーディオドラマ