第25話

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2020/10/07 02:47
貴方
貴方
あれ…でも寂雷先生の病院の方が近いんじゃないの??
左馬刻
左馬刻
まぁ色々あってな……
左馬刻さんはリンゴを剥き始めた。
ガラッ
螺鐘(らしょう)
螺鐘(らしょう)
大丈夫か?
貴方
貴方
あ、父さん。
大丈夫だよ、もう歩けるし……
螺鐘(らしょう)
螺鐘(らしょう)
看護師曰く、ふらついてたって聞いたけどな。
貴方
貴方
げ……
螺鐘(らしょう)
螺鐘(らしょう)
まあここは出入りする部屋じゃないからな。
個室で左馬刻も寝れる布団もあるからな。
貴方
貴方
寝れる布団って…??
螺鐘(らしょう)
螺鐘(らしょう)
一応こいつが俺のところに電話したんだ。
貴方
貴方
え…??
左馬刻
左馬刻
……一応親だから。
言った方がいいと思ってな。
だからこの病院にいたんだ……




ベッドも大きいし、部屋が広いし、ここ病室かなっていうくらいすごい部屋。
螺鐘(らしょう)
螺鐘(らしょう)
後2日は居てもらうぞ。
薬も飲んでもらうからな。
貴方
貴方
Σ!?
バニラアイス買ってきてもらおう……














乱数
乱数
ふーん…左馬刻と仲直りしたんだ☆
貴方
貴方
うん…ごめんね迷惑かけちゃって……
乱数
乱数
左馬刻は??
貴方
貴方
今タバコ吸いに行ったよ。
乱数
乱数
……あなたは、人気者だね〜
一郎にも左馬刻にも…
貴方
貴方
一番最初にらむと会ったのっていつだっけ??
乱数
乱数
んーとね…
三年前くらい??
貴方
貴方
まだT D D時代の時にあったのか!
乱数
乱数
その時あなた、まだ高校生だったね……
貴方
貴方
……そうだね。
らむにもたくさん迷惑かけちゃったし…
乱数
乱数
別に〜??
僕はあなたのためならなんでもするから☆

















次の日


左馬刻さんは仕事に出かけた。




その代わりに、
一郎
一郎
大丈夫か??
一郎が来てくれた。
貴方
貴方
大丈夫……
ごめんね、怪我とか大丈夫??
一郎
一郎
俺は別に大丈夫だぜ。
貴方
貴方
よかった…
そうだ、あたし一郎に言わなきゃいけないことが……
貴方
貴方
あのね、一郎……
前のことなんだけど……
一郎
一郎
左馬刻のことが好きなんだろ?
貴方
貴方
え??
一郎
一郎
ごめんな。
あなたが傷ついてるところ見ていられなかった……
でも、もうこれで安心だな。
貴方
貴方
一郎………
ごめんね、あたし左馬刻さんがやっぱり好きなの。
あんな人でも…ちゃんとあたしのこと離さないから。
一郎
一郎
……分かった。
言ってもらえて良かった。
貴方
貴方
で、でも、あたし一郎のこと…
頼りになるしお兄ちゃんみたいだから……
一郎
一郎
ありがとな。
また相談に乗るぜ。
貴方
貴方
うん!!
ありがとう!!
一郎は部屋から出て行った。



しばらくすると
ガラッ
左馬刻
左馬刻
果物持ってきたぞ。
左馬刻さんがきた。
貴方
貴方
左馬刻さん仕事は?
左馬刻
左馬刻
あぁ??
仕事よりお前だろ。
貴方
貴方
いや仕事も大事!!
左馬刻
左馬刻
いや、あなたと話がしたいからよ。
貴方
貴方
…なんで??
左馬刻
左馬刻
なんでって…しばらく会ってなかったからだ。
貴方
貴方
へー……
左馬刻
左馬刻
んだよその顔は。
そういって左馬刻さんはあたしの頬をつねる。
貴方
貴方
いでででで!!!!
いだいって!!
左馬刻
左馬刻
変な顔笑
左馬刻さんは手を離し、果物を剥く。
貴方
貴方
あ、父さんが明日退院していいよって。
今後は寂雷先生に見てもらうようにって…
左馬刻
左馬刻
じゃあ部下に車出させるか……
まだ安静にしてろよな。
まだふらつくみたいだからよ。
貴方
貴方
うん、ありがとう…
左馬刻サイド





あなたはなんだか顔を赤くしていた。
貴方
貴方
っ……///
左馬刻
左馬刻
なんだよ。
貴方
貴方
あの……///
左馬刻
左馬刻
早く言えよ。
こいつなんかねだるなぁ…






久々にこの可愛い顔見た。
貴方
貴方
ギュッてして欲しいです……///
あなたは上目遣いで俺を見た。
左馬刻
左馬刻
っ‼︎‼︎///
俺はナイフを置き、あなたを抱きしめた。
貴方
貴方
あー……左馬刻さんだ……///
落ち着く……
あー、やべぇ。






可愛い。

左馬刻
左馬刻
今日は泊まるからよ。
一緒に寝るか…??
貴方
貴方
んんんんっ…
でも父さんきたら……
左馬刻
左馬刻
別にいいだろ??
風呂も一緒に入るか?ニヤ
貴方
貴方
それは恥ずかしいから嫌///
久しぶりにこんな会話したな。

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