第44話

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2020/10/14 11:38
左馬刻
左馬刻
あ゛ー…親父、俺は帰るぞ。
火貂組 組長
火貂組 組長
あぁ、待て左馬刻。
あなたと話がしたい。
貴方
貴方
え…??













別の部屋
火貂組 組長
火貂組 組長
天慈組で兄がいるとは聞いた。
まさかな…本当だったなんてな。
貴方
貴方
……いえ…
これでなぜ狙われてたのか分かったので……
火貂組 組長
火貂組 組長
…もし、俺らの組が天慈組と争ったら…
兄は…死ぬかもしれない。
いいのか?
貴方
貴方
…それは……
火貂組 組長
火貂組 組長
言っておくが、天慈組は手段を選ばない奴らだ。
兄がどうなってもいいのか…お前は。
貴方
貴方
あたしは…分からないです。
でも、あたしは兄といるよりも左馬刻さんといた方がいいんです。
左馬刻さんはあたしを守るって決めているんだから…
火貂組 組長
火貂組 組長
……分かった。













車の中
左馬刻
左馬刻
大丈夫か??
貴方
貴方
大丈夫です……
着物疲れた……
左馬刻
左馬刻
なに話してたんだ?
貴方
貴方
うーん……兄のこと…かな?
左馬刻
左馬刻
…そうか。
貴方
貴方
でも…あたしは左馬刻さんといたいっていったの。
左馬刻さんはあたしのこと守るって言ってくれたから。
左馬刻
左馬刻
…あぁ、俺は何があっても守るからな。
そんなことを話していた






だけど







天慈組が





動き出していたことを






あたしたちは知らない。

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