春 、私は晴れて高校生になった 。
新しいクラスメイト
慣れないブレザーの制服
イケメンがいるのかな なんて妄想
全てに期待していたあの時
友達は一応出来たし
クラスの女の子とは上手くやっていけてる 、
と思う 。
でもクラスの男子の悪口が嫌で仕方がなかった
視線が苦痛だった
失敗すればクスクスと男子の笑い声が聞こえた
友達は自分の自慢ばかりになっていた
正直つまらなかった
自分がどこにあるのか分からなかった
いつのまにか
クラスにストレスを感じるようになった
...
私はいつものように
ネットに逃げるようになった 。
昔からネットでチャットをすることが大好きで
ネットの中では本当の自分で居られる気がした
私はとある投稿アプリをしている
ユーザー名は「 夏 」
なんとなく付けた名前
まぁまぁ仲のいい人もできた
でも , どこかで
私を " 1番 " に思ってくれる人が居ないかと
寂しかった _
誰かの " 1番 " というのに憧れがあった
羨ましかった .
ほんの少し 、苦しかった
: 2ヶ月が経ったある日
私はいつもの様にアプリを開いた
私は歌ってみたを投稿している
歌うのは下手だけれど歌う事が昔から好きだ
最近は
色々なユーザーと交流ができるコミュニティに
ハマっている
そこで友達が少しづつだけど出来た 。
沢山のコミュニティがあり
どれに参加しようかと迷っていた
「 お話しませんか 」
私は何故だかこのコミュニティに惹かれた
ただシンプルなコミュニティなのに。
コミュニティを作った主と話したいと
直感で思い参加した
この出会いが
私を大きく変えていくことになるとは
想像もつかなかった ________________ ☾
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。