~あなたの下の名前(漢字)side~
あれから黒尾さん達が来て、部屋に戻って行った。
夜9時。
ブーブーブー。
電話の着信音。
【太一】
)もしもーし?
太一)もしもしっ!?大丈夫か、?
)大丈夫やでwwwそんな心配せんとって!
部活はどーなん?
太一)こっちは大丈夫。って、心配するだろ!
)あははwwありがと!
太一)なんか声聞けて安心したわw
)そうなんwww
太一)あ、ちょっと変わるよ
ん?誰に???
賢二郎)大丈夫か??
)おぉ!賢二郎じゃ〜ないかぁ〜!!
賢二郎)ん、生きてんだな。良かった。
)勝手に殺さんとって〜www
賢二郎)わりぃ、w
いつ戻って来れそう?
多分この後寝込む。丸2日ぐらい。
)ん〜、来週ぐらいかなぁ
賢二郎)……わかった。
)wwwwwwそんな明らか様に落ち込むなやwww
賢二郎)落ち込んでねぇよ!!
)嘘つけ〜www
賢二郎)うるせぇな!?
)wwwwww
ちゃんとお土産持って帰るって〜!w
賢二郎)なんでそーなんだよ!
)さぁ?なんでやろうな?www
んまぁ、絶対帰るから、待っとってな。
賢二郎)ん。あぁ。
)またね〜!
よし。
ブンッ ブンッ ブンッ
木刀を縦に振りながら数を数える。
ギュッ
無一郎は前変わんない。
私のことを好いてくれてとる。
でも、もう私にはその気持ちに答えれへん。
無一郎には恋という気持ちがもうあらへんから。
「僕の家来る?」
これは"来る?"じゃなくて"来て"って事。
きっと一緒に寝たいってことだと思う。
はぁ。気持ちに答えられないのも、辛いな。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。