第12話

12話
1,158
2020/12/21 08:49
コンコンコン
カラカラカラ…

扉が開いた
鱗滝左近次
鱗滝左近次
………
あなた
あなた
…………
鱗滝左近次
鱗滝左近次
あなたか、久しぶりだな
あなた
あなた
ええ、お久しぶりです
お願いがあって来たんです
鱗滝左近次
鱗滝左近次
もう準備してあるぞ
4時間以内に降りてこい
あなた
あなた
ほんとに手際がいいですね
感謝してます
4時間…了解しました
鱗滝左近次
鱗滝左近次
嗚呼,今回は細工を増やした
前のように一筋縄には行かないぞ
あなた
あなた
手応えありそう…
それじゃあ行ってきます
鱗滝左近次
鱗滝左近次
嗚呼
*



*



*



*



*
鱗滝左近次
鱗滝左近次
3時間50分…もうすぐで4時間か
カタン…
あなた
あなた
はぁ…はぁ…
なかなか手応えありましたよ…
はぁ…
鱗滝左近次
鱗滝左近次
なかなかやるな
あなた
あなた
当然でしょう…
これくらいのことどうってことありません
今回は結構キツかったですけど
1歩歩く度に罠があるなんてずるいことを
鱗滝左近次
鱗滝左近次
まぁしかしよく帰った
今日は鍋にする
あなた
あなた
やった
鱗滝左近次
鱗滝左近次
最近はどうだ
食事をしながらの会話だった
あなた
あなた
やっぱり、私を殺せるほどの
強い鬼はいないです
鱗滝左近次
鱗滝左近次
まだ、死にたいのか、
何度も言うが、お前は死ななくても
いいと思うぞ
あなた
あなた
いいえ、やはり死なないと…
父が望んだように…父が言ったように
私は必要とされてない
死ねとか、殺すとか人々、鬼は簡単に言う
それなのに行動に移さない
私には理解できないことです
鱗滝左近次
鱗滝左近次
お前は…過去に囚われすぎだ
あなた
あなた
そんなことは無いです…
私のせいで…
鱗滝左近次
鱗滝左近次
あの時お前を助けて良かったと思う
あなた
あなた
父が鬼に喰われている時
私は何も感じなかった
この人も母が死んだように死ぬんだと
そう思いました
鱗滝左近次
鱗滝左近次
あの時助けたからこそ
お前は鬼殺隊に入り
自覚はないのかもしれないが
人々を守っているんだ
誇りに思っていいと思うぞ
あなた
あなた
そう…ですか
鱗滝左近次
鱗滝左近次
嗚呼、
そうだ、あの山を半年以内に
遅くても1時間以内に下山出来るようにしろ
そうすればより強い鬼と渡り合った時
お前も手こずらなくなるだろう
あなた
あなた
わかりました。
半年…ちょうどいい期間だ
鱗滝左近次
鱗滝左近次
そうだろう、頑張るんだぞ
あなた
あなた
はい
私は半年間山を下山し続けた
毎日どこかしらの罠が変わるから
手こずってはいた
だけど半年も経った頃
私は45分で下山出来るようになっていた
鱗滝左近次
鱗滝左近次
よく頑張ったな
あなた
あなた
ありがとうございます
鱗滝左近次
鱗滝左近次
もう行くのか
あなた
あなた
はい、強い鬼を探したいので
もうそろそろ行こうかなと思います
ありがとうございました。
鱗滝左近次
鱗滝左近次
嗚呼、いつでも来い待ってるぞ
桑島も同じだろうからな
あなた
あなた
お二人共ありがとうございました
ではこれで
今は夕刻
もうそろそろ鬼が活動する時間帯
今日も願ってる
私を殺せるほどの強い鬼が現れることを
ひなた
ひなた
あなた無限列車行こう
柱を送り込むくらいの任務がある
あなた
あなた
へぇ、行こうかな、
走って…30分くらいか
全速力で走った
鱗滝さんのおかげかあんまり疲れなかった
走ってる列車の屋根に飛び乗り
標的を見つけた
あなた
あなた
みーつけた
魘夢
魘夢
あれぇ?
君は列車にいなかったよね?
あなた
あなた
まぁ今来たばかりだから
当然でしょう
魘夢
魘夢
それじゃあ君も眠るといい
お眠ィィい
あなた
あなた
残念だけど…私は眠らないよ
それより、私を殺してよ
魘夢
魘夢
珍しいなぁ
俺の術を受けて眠らないなんて…
死にたいのかな?殺してだなんて
あなた
あなた
そう、死にたいの
だから、私を殺して見せてよ
魘夢
魘夢
いいよ、戦おうか
あなた
あなた
そうですね
魘夢
魘夢
血鬼術強制昏倒催眠の囁き
あなた
あなた
雷の呼吸…壱ノ型霹靂一閃
魘夢
魘夢
ガハッ!俺の頸が…斬られた!
あなた
あなた
なんだ、列車と融合まだできてなかったんだ
残念、私を殺してくれると思ったのに
魘夢
魘夢
がぁぁぁぁぁ!
あなた
あなた
うるさいな、黙れよ
声を出せないように
喉を斬った
電車は何とか倒れないように出来た
それに、柱達も起きたようだった
煉獄杏寿郎
煉獄杏寿郎
む…君も任務に来ていたのか!
あなた
あなた
もう終わりましたけれど
竈門炭治郎
竈門炭治郎
あなたは!許さない!
あなた
あなた
はぁ…うるさいな…
善良な鬼だの悪い鬼だの
そんなの知らないよ
鬼は鬼でしょ?違う?
竈門炭治郎
竈門炭治郎
確かにそうだけど!
それでも!
あなた
あなた
うるさいって言ってんの…
私はただ死にたいだけなんだよ
頭突きをしようがそんなのは知らない
好きにしたら?
だけどね、私は柱じゃない、
そもそも階級なんでどうでもいいし
あなた
あなた
もうそろそろ本題の鬼が来るからさ
どっか行ってくれないかな
我妻善逸
我妻善逸
ほん…だい?
嘴平伊之助
嘴平伊之助
お前が斬ってたやつが本題じゃねぇのか
あなた
あなた
あんなのが本題なわけないでしょ?
もっと強いのが来るよ
ズドォン
あなた
あなた
ほら…きた
ガキィン

物凄い轟音と共に
刀で鬼を受け止めていた
あなた
あなた
そいつらじゃなくて
私と話そうよ、上弦の参!
猗窩座
猗窩座
今の攻撃をとめたのか
やるなぁお前名はなんという
俺は猗窩座だ
あなた
あなた
名乗る気なんてないよ
それより、私を殺してよ
猗窩座
猗窩座
死にたいのか、ならば望み通り
殺してやろう
あなた
あなた
ほんと?嬉しぃなぁ…
そういうとお互いに飛びかかった
猗窩座
猗窩座
死にたいのだろう
大人しく死んだらどうだ
あなた
あなた
自殺だけはしないの
互角にやり合って死ねたら
何も言われないでしょ!
猗窩座
猗窩座
お前柱だな!
あなた
あなた
…………
猗窩座
猗窩座
がハッ!
柱という言葉を口にしたあと
猗窩座は後ろに吹き飛んだ
あなた
あなた
皆、柱柱ってうるさいんだけど
強かったら柱なわけ?
あたしは死にたいだけなの、
階級なんて知らない、早く殺してよ
まだ?もうすぐ日が昇るよ?
貴方活動できなくなるよ?
猗窩座
猗窩座
ちっ、日の出か、じゃあな
猗窩座は消えた
竈門炭治郎
竈門炭治郎
上弦の参と互角に…
煉獄杏寿郎
煉獄杏寿郎
よもやよもやだ…
我妻善逸
我妻善逸
強すぎ…でしょ
嘴平伊之助
嘴平伊之助
ビリビリしたぜ…
あなた
あなた
今日も死ねなかった…
なんで?早く殺してよ
死にたい…死にたいよ
煉獄杏寿郎
煉獄杏寿郎
御館様の所へ行こう、
連れていく!
あなた
あなた
は、離して!やめて!
無理やり抑え込まれ
連れていかれることになった
産屋敷邸へと

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