第15話

15話
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2021/01/11 04:12
獪岳から逃げて約2時間

ようやく目的の場所に到着した
鋼鐵塚蛍
鋼鐵塚蛍
やっと来たか
刀鍛冶の里だ、本来なら隠だったか

その人たちに連れてきてもらわないと

いけないのだけれど

鋼鐵塚さんに道を教えてもらったので

私だけが唯一生き方を知っている
あなた
あなた
お待たせしました
鋼鐵塚蛍
鋼鐵塚蛍
刀の調子はどうだ
あなた
あなた
刃こぼれも特にしてないし
状態も、凄くいいよ
鋼鐵塚蛍
鋼鐵塚蛍
見せてみろ
あなた
あなた
とりあえず鋼鐵塚さん家行こうよ
こんなところで広げてもなんだし
鋼鐵塚蛍
鋼鐵塚蛍
そうだな
鋼鐵塚さんの家に着いて

刀を見せた
あなた
あなた
どうです?
鋼鐵塚蛍
鋼鐵塚蛍
嗚呼、刃こぼれも全くないし
刀の色も綺麗だ
あなた
あなた
洋紅色…でしたか
鋼鐵塚蛍
鋼鐵塚蛍
嗚呼そうだ、洋紅色
綺麗だな、お前によく似合っている
それと、頼まれていたものはできているぞ
あなた
あなた
ありがとう
鋼鐵塚蛍
鋼鐵塚蛍
にしても、どうしたんだよ
小刀が欲しいなんて
あなた
あなた
刀を投げるのはもう嫌だから
小刀なら投げれるしいいかなって
鋼鐵塚蛍
鋼鐵塚蛍
お前刀を投げたのか!
あなた
あなた
え?まぁ、はい
鋼鐵塚蛍
鋼鐵塚蛍
はぁ…
あなた
あなた
すみませんでした
やむを得なかったんです
鋼鐵塚蛍
鋼鐵塚蛍
まぁいい、小刀にしろよ、投げるなら
あなた
あなた
もちろん、
ってこれから遊郭に行かなきゃ…
上弦がいるっぽいんですよね
鋼鐵塚蛍
鋼鐵塚蛍
どっからそんな情報来るんだよ
あなた
あなた
え?ひなたが仕事してくれるので
ひなた
ひなた
鳥仲間に教えて貰ってて
鋼鐵塚蛍
鋼鐵塚蛍
ほかの鴉より優秀だな、
あなた
あなた
でしょ?では、もう行きますね
鋼鐵塚蛍
鋼鐵塚蛍
あ、待て、刀研がせろ
あなた
あなた
あ、はい
1時間ほどでできた
あなた
あなた
では、今度こそ行ってきますね
鋼鐵塚蛍
鋼鐵塚蛍
またな、あなた
遊郭には3時間位で着いた
あなた
あなた
さてさて…どこに潜んでいるのやら
ひなた
ひなた
あなた、あそこにいるのって
音柱と、竈門、嘴平、我妻じゃない?
あなた
あなた
なにあれ…ブッサイクだな…
え、女装してるってことは
あいつらもここに潜むの…?
ひなた
ひなた
そうだと思う…
あなた
あなた
はぁ…邪魔者が増えるばかり…
ひなた
ひなた
どうする?
あなた
あなた
めんどくさいし内側からの
潜入はしない
鬼が本格的に活動するのを待つ
ひなた
ひなた
わかったそうしよう
日にち、が経ち…
あなた
あなた
さぁて…鬼が動き始めたね
あなた
あなた
みーつけた
堕姫
堕姫
は?あんた誰よ
あなた
あなた
私?さぁ、誰でしょうか
堕姫
堕姫
どうでもいいわ、
あんた綺麗だし喰ってあげる
あなた
あなた
食べても美味しくないと思うけれど
竈門炭治郎
竈門炭治郎
ヒューッヒューッ
あなた
あなた
息しないと…死ぬよ?
息したら?
竈門炭治郎
竈門炭治郎
っ!ゲホッゲホッ
堕姫
堕姫
話してる暇あんのかしら!
スパッ
あなた
あなた
あるよ、それに、話してないしね
堕姫
堕姫
斬られた…あたしの頸…!
あなた
あなた
あーあー、うるさいうるさい
堕姫
堕姫
死ね!死ね!みんな死ね!
お兄ちゃぁあん!
あなた
あなた
死ね…殺してくれるの?
堕姫
堕姫
殺してやる!
妓夫太郎
妓夫太郎
頸位自分でつけろよなぁあ
あなた
あなた
速い…
宇髄天元
宇髄天元
お前なんでここに!
あなた
あなた
ふーん…
ザシュッ
音柱の言葉を無視し
自分の腕を刀で斬った
宇髄天元
宇髄天元
お前何やって!
あなた
あなた
うるさい、黙って
ドンッ…ビチャ
妓夫太郎
妓夫太郎
止めたなぁ
死ぬ気で斬ったんだけどなぁ
やるなぁ
あなた
あなた
ふぅぅぅ…雷の呼吸 弐ノ型・稲魂
妓夫太郎
妓夫太郎
妓夫太郎
妓夫太郎
雷の呼吸の使い手かぁ
速いなぁ
あなた
あなた
いいや、違うね
あなた
あなた
なんでもいいけどさ、頸斬らせてよ
妓夫太郎
妓夫太郎
無理な話だなぁ
お前たちは俺たちに殺される
だろうしなぁ夜は長いからなぁ
あなた
あなた
殺してくれるんだ…
やっとだ…やっと死ねる…
堕姫
堕姫
死にたいみたいよ!
とっとと殺しましょ!お兄ちゃん!
妓夫太郎
妓夫太郎
そうだなぁ、殺してやるからなぁ
あなた
あなた
2体1でいいよ…
他の奴らには構わなくて
堕姫
堕姫
いいわ、2体1にしましょ
宇髄天元
宇髄天元
ふざけんな!
勝てねぇだろ、上弦に対して一人じゃ!
あなた
あなた
ブツブツうるさい、見てなよ
ドガァンッ

壁に大きな穴が空いた

それと同時に上弦2人が外に飛ばされていた
宇髄天元
宇髄天元
なっ…どういうことだ…
妓夫太郎
妓夫太郎
がハッ!
堕姫
堕姫
いったい!よくもやってくれたわね!
妓夫太郎
妓夫太郎
これは効いたなぁ…
タタタッ
あなた
あなた
おやおや、足元がおぼつかないようで…
あなた
あなた
猫に木天蓼鬼には稀血…
私の血で鬼は酩酊する…
どう?稀血の中のさらに希少な稀血の匂いは
堕姫
堕姫
稀血なのね…あの方が喜ぶわ!
あんたを殺す!
あなた
あなた
殺してくれたら嬉しいのだけれど
私を殺せるかな?
私が君たちを殺すのが先かな?
どっちかな?
妓夫太郎
妓夫太郎
俺たちの方が先に決まってるよなぁあ
あなた
あなた
そう、じゃあとっとと始めよ…
夜はまだまだ長いのだから
妓夫太郎
妓夫太郎
曲がれ、飛び血鎌
あなた
あなた
ガキィン
あなた
あなた
へぇ…面白い…今までにはない感覚だよ
嘴平伊之助
嘴平伊之助
一人で…二人を相手に…
堕姫
堕姫
とっとと死にな!
あなた
あなた
っ!がハッ!
あなた
あなた
…気づかなかったなぁ
やっぱ…きついのかな…
鍛錬しても無理なもんは無理か…
あなた
あなた
しぃぃぃぃい…風の呼吸…参ノ型晴嵐風樹
堕姫
堕姫
あぁぁあ!斬られた!また斬られた!
くそ!くそ!お兄ちゃんどうにかして!
妓夫太郎
妓夫太郎
血鬼術 跋弧跳梁
あなた
あなた
っ!
ガキンッ
あなた
あなた
かったいなぁ…なんで斬れないかなぁ…
妓夫太郎
妓夫太郎
もうそろそろきついよなぁ
毒が体に回ってるからなぁ
仲間も助けてくれねぇしなぁ、惨めだなぁ
あなた
あなた
はい?毒なんて…余裕だけど…
それにあいつら、仲間じゃないし
我妻善逸
我妻善逸
危ない!
ガキィィィィン
宇髄天元
宇髄天元
2体1なんて、カッコつけんじゃねぇよ
竈門炭治郎
竈門炭治郎
宇髄さん!
あなた
あなた
助けられなくても、避けれた!
宇髄天元
宇髄天元
はいはい、地味に強がってねぇで
素直にありがとうって言えよ
あなた
あなた
ちっ
ダッ…

あたしは地面を思いっきり踏み

上弦の元へ突っ込んで行った
妓夫太郎
妓夫太郎
小刀なんて、無意味だよなぁ
刺さったところで
死ぬわけじゃねぇしなぁ
あなた
あなた
さぁ…それはどうだろうね…!
宇髄天元
宇髄天元
音の呼吸…肆ノ型響斬無間!
妓夫太郎
妓夫太郎
体が再生しねえ…
この仕込み刀藤の花の毒が
盛られてやがったなぁ…
あなた
あなた
ご名答…
妓夫太郎
妓夫太郎
血鬼術 円斬旋廻・飛び血鎌
あなた
あなた
!(防ぎきれるか分からない…)
あなた
あなた
霞の呼吸 漆ノ型 霞初月
妓夫太郎
妓夫太郎
お前は運のいいやつだなぁ…
あなた
あなた
はぁ…はぁ…そりゃどうも…
妓夫太郎
妓夫太郎
もう1人の柱は瓦礫の下敷き
他の奴らももう無理だろうなぁ
あなた
あなた
まだ、あたしは死んでない…
グッ…っはぁ…
カチャッ…

あたしは刀を構えて立ち上がる
あなた
あなた
残念だよ…今回も死ねないなんて…
妓夫太郎
妓夫太郎
何言ってやがる…
お前は死ぬんだよぉ
あなた
あなた
死なないよ…先に死ぬのは…お前だから!
宇髄天元
宇髄天元
持ちこたえろ!あなた!
あと少しだ!こっちも斬れる!
あなた
あなた
うるさい!わかってる!
妓夫太郎
妓夫太郎
ガッ!
堕姫
堕姫
お兄ちゃん!何とかして!
死んじゃう!死んじゃうよぉおお!
あなた
あなた
さようなら!上弦の鬼!
妓夫太郎
妓夫太郎
指文字だなぁ!気にしてなかったが
指文字で会話して嫌がったかぁ!
仲間じゃねぇなんて嘘だったんだなぁ!
仲間じゃねぇかぁ!
あなた
あなた
仲間じゃないよ!
スパッ…
竈門炭治郎
竈門炭治郎
斬った!
宇髄天元
宇髄天元
逃げろ!
あなた
あなた
あー…防ぐだけ防ご…
でも、やっと死ねるのか…
宇髄天元
宇髄天元
馬鹿言うな!お前も逃げんぞ!
あなた
あなた
え…はなして…よ!
*





*





*





*
相手の最後の攻撃からは

みんな逃げることが出来た

もちろん私も

逃げる気なんてなかった

だけど音柱が無理矢理助けたから…
宇髄天元
宇髄天元
…い…ろ
お…き…
あなた
あなた
ん…
宇髄天元
宇髄天元
おい!おきろ!
あなた
あなた
あれ…毒が…消えてる…
宇髄天元
宇髄天元
お前のおかげで
俺たちはみんな無事だ
感謝する
あなた
あなた
あっそ…別に、助けてないし…
あなた
あなた
もう…ほっておいてよ…
私に近寄らないで…
宇髄天元
宇髄天元
お前、その怪我痛いだろ
無理すんなよ
あなた
あなた
うるさい…これぐらい平気だ…
伊黒小芭内
伊黒小芭内
…どういうことだ
この戦いであいつらは生き残ったのか?
なぜそいつはこんなに怪我をしている
宇髄天元
宇髄天元
俺たちを庇いながら
上弦の鬼と戦ってたんだよこいつ
最後首を切る前の技で
俺が指文字で合図をした
人を信用しないとか言いながら
それにこいつはしたがい、頸を斬れた
あなた
あなた
従ってなんかない…
お前の勘違いだ…はぁっ…
あたしだってお前たちと怪我の
状態はさほど変わらない…
あなた
あなた
あの猪は身体を貫かれ
鬼を連れた奴は骨を折っているし
呼吸が出来なくて死にそうだった
それに目も充血してる
あの金髪だって足がダメになってる
それに音柱、お前だって片目の視力が
落ちてるはずだ…
宇髄天元
宇髄天元
よくそこまで気づいたな…
あなた
あなた
そんなこと誰でも気づきます…
馬鹿でもね…
伊黒小芭内
伊黒小芭内
…(人をよく観察しないと
分からないところまで…)
あなた
あなた
さよなら…もう任務は終わったし
帰る…か…ら…
立ち上がったのと同時に
急激に目眩がし
意識を手放したのと同時に倒れ込んだ


どうやら眠ったようだった
伊黒小芭内
伊黒小芭内
…おい宇髄
こいつは俺が連れて帰る
お前は嫁達に見てもらえ、いいな
宇髄天元
宇髄天元
わかった、頼んだぞ伊黒
伊黒小芭内
伊黒小芭内
嗚呼
ヒョイッ

お姫様抱っこをしてみると

ものすごく軽かった。しっかり食っているのかこいつ

起きたら飯でも食わせてやろう。

しばらく歩いていると、声が聞こえてきた。

ごめんなさい

私のせいで

許して…

そんな言葉だった。

飯を食わせたあと話を聞こうと思う

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