第3話

3話
1,604
2020/07/31 03:30
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
あら?教えてくれないのですか?
この森の”マナー”
あなた
あなた
私に近寄らないこと…それがこの森のマナー
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
あなたに近寄らないこと…
それはここの森に住んでいる動物のことですか?それとも私たち”人間”なのか”鬼”なのか
あなた
あなた
人間と鬼
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
あなたは…人間のようですが…
あなた
あなた
とりあえずマナーを守ってください
帰って…さようなら
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
それにあなた鬼殺隊ですよね?
あなた
あなた
だったらなんですか…
あなたもしつこいですね…
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
今まで1度も蝶屋敷に来てないですよね?
どうやって治療を…?
あなた
あなた
…しつこいですよさようなら
バフッ…
煙幕を投げ私は急いでその場を離れた
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
ケフッケフッ…
逃げられてしまいましたか…
今日はこれで帰りましょうか…
あなた
あなた
私の事なんてほっといてよ…
ただ死にたいだけなのに…
どうして皆しつこいの…話しかけないでよ…
人間は臆病だから…人を殺すことが出来ない…だから鬼に頼んでるのに…
鬼は私より弱い…
なんで?なんで誰も私を”殺してくれないの”
ひなた
ひなた
あなた大丈夫だよ…
頑張ろう?頑張って生きようよ
あなた
あなた
ひなた…
お取り込み中悪いねぇえ!
俺の餌になれぇえ!
あなた
あなた
…風の呼吸 壱ノ型 塵旋風・削ぎ
がァああ!
あなた
あなた
ひなたとの会話…邪魔するな
それから半年私は任務に行かなかった
任務に行かなかったせいで…
あんなことになるなんて…そんなこと思わなかった
1ヶ月たった今日は満月
伊黒小芭内
伊黒小芭内
なぜ俺がお前とこの山へ2度来なければ
行けないんだ…ネチネチ
宇髄天元
宇髄天元
そんな事言われても
御館様の指示だし仕方ねぇだろ?
あなた
あなた
はぁ…また来たの…
宇髄天元
宇髄天元
お前から出てきてくれるとはなぁ
助かったわ
伊黒小芭内
伊黒小芭内
鬼殺隊でありながら任務放棄
をしていたのか貴様は…
自覚が足りないんじゃないのかネチネチ
あなた
あなた
放棄?放棄なんてしてない
私はただ任務を”選んでいる”だけ
伊黒小芭内
伊黒小芭内
選んでいる?
あなた
あなた
そう…私のことを殺してくれそうな
強い鬼を探してる、情報が不確かなら
行かない行方不明者が少ない任務には行かないなぜなら私の命を奪えないから
宇髄天元
宇髄天元
おいおい、その言い方だと
まるで”死にたい”って言ってるような
もんじゃねえか
あなた
あなた
ご名答…私は死にたいの…
だから私を殺してくれそうな
鬼を探してる
それの何がいけないの?
伊黒小芭内
伊黒小芭内
お前の家族が悲しむだろう…
そんなことも考えられないのか
ブチッ…あたしの中でブチ切れた音がした
私は思いっきり地面を踏み切り
相手の首元に刀を突きつけた
伊黒小芭内
伊黒小芭内
貴様…!
あなた
あなた
私の前で…家族の話をするな…殺すぞ…
私はドスの効いた声で相手に言った
宇髄天元
宇髄天元
…(はえぇ…見えなかった…)
伊黒小芭内
伊黒小芭内
…(こいつ、物凄く速い…反応出来なかった…)
宇髄天元
宇髄天元
誰にでも家族はいるだろ!
あなた
あなた
何も知らないくせに…
私のことなんて…何も知らないくせに!
私には家族なんて居ない!
私は常に1人だ!人間も鬼も大嫌い!
伊黒小芭内
伊黒小芭内
早く連れてくぞ宇髄
宇髄天元
宇髄天元
嗚呼
あなた
あなた
カハッ…
あたしは意識を手放した
作者
作者
(○・ω・)ノ----end-----
作者
作者
( *・ω・)ノやぁ
面白いかい?この作品頑張って投稿するよん!見てくれると嬉しいなぁあ!またねん

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