第26話

戦いはまだ終わってない。
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2020/10/09 13:00
(77話)
どうしてここにヒーローがいるの?
ミッドナイト先生、プレゼント・マイク先生、スナイプ先生、エクトプラズム先生、ブラドキング先生…
担当じゃ無い筈なのに……
どうしてここにいるのよ!?
苛立ちを隠そうと必死に、首を掻く。
青山優雅
青山優雅
どうしたんだい?
あ…
そういえばここには青山くんもいるんだった…
堀酸(なまえ)
堀酸あなた
ごめん。
ちょっと首が痒くなっちゃって…
あはは…
上手く誤魔化せたかな…?
今はとにかく、連合の皆が無事かばかりが気になる。
そんな事とは露知らず、警察の方が私達生徒を誘導する。
私はずっとソワソワしていて、警察の話なんて微塵も入ってこなかった。
明日は休みらしい。
アジトにでも行こうかな…
思うだけで結局実行せず、ビデオ通話でどうなったかを話し合った。
in学校
葉隠透
USJの事、ニュースになってたね!
峰田実
あのヴィラン、ヤバかったなぁぁぁぁぁ
切島鋭児郎
なんつーか、気迫?っつーのかな…
凄かったよな…
教室はUSJでの事件の話題で持ち切りだった。
そこに冷水をかける様に
「ガラッ」
っと音を立てて扉が開く。
相澤消太
お前ら席に着けー。
麗日お茶子
相澤先生復帰早っ!
きっと、お茶子ちゃんの言った事はここに居る大半の人が思っただろう。
私とは違う意味で。
相澤消太
戦いはまだ終わってない。
緑谷出久
まさかっ!
まだヴィランが…
相澤消太
体育祭がある。
1年A組の皆
学校っぽいの来たー!!!!
教室が、歓喜の声で溢れ返った。
相澤消太
各自、自主練に励む様に。
以上でHRを終わりにする。
ミッドナイト
1限目はヒーロー基礎学よ!
ミッドナイト先生が教室のドアを勢い良く開ける。
2つ後ろの席に異様な気配を感じるのは目を瞑っておこう。
ヒーロー基礎学は1番嫌いな教科なだけあって、かなり退屈。
ノートは落描きで埋まって、最早もはや落描き帳に板書をしているのか、板書用のノートに落描きをしているのか、という状態にまでなっている。
ミッドナイト
……
ミッドナイト
堀酸さん?峰田くん?
授業聞いてるかしら?
堀酸(なまえ)
堀酸あなた
あっ、すみませんすみません…
ちゃんと聞いてますよ!
バレるとこだった…

跳ねる心臓をこっそり撫で下ろし、返事をする。
すると、ミッドナイト先生は近付いてくる。
えっ?何?
心臓は休まりそうに無い。
スッ…
ミッドナイト先生はそのまま私の横を通り過ぎ、
ミッドナイト
峰田くん?
殺気を放って峰田くんの元へ向かった。
峰田実
えっ!?
ミッドナイト
今完全、寝てたよね?
峰田実
ひぃっ!
背中から伝わる。
それは恐怖だったと思う。
峰田実
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!
ごめんなさいぃぃぃぃ
峰田くんの泣き声が、教室を包み込んで
1限目の終わりを告げるチャイムが鳴った。

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