第37話

Boys'hearts
280
2021/01/08 07:00
△attention
今回のチャプターは、微かに切芦を含みます。
切芦地雷の方は、ここでブラウザバックをする事を推奨します💁
(あと飯テロ注意です!)
ー本編
(87話)
切島side
in昼休憩
切島鋭児郎
バクゴー!一緒に休憩しようぜ!
そう声を掛けると、爆豪は不貞腐れながらも俺についてくる。
素直じゃねぇけど、男ながらに可愛い奴だとか思ったり。
ランチラッシュの食堂で、俺は絶品ステーキを。爆豪は激辛チキンを頬張る。
雑談にもだんだん花が咲いてきた頃__
爆豪勝己
お前、何か隠してるだろ。
爆豪が口を開いた。
切島鋭児郎
ん?隠し事なんて漢らしくねぇよ!
しかし、隠し事をしていたのは事実。
言った後、自分を否定してるみたいで、なんだか胸が締め付けられて。
爆豪勝己
バレてんだわ。
けど、爆豪には何も隠せてなくて。
切島鋭児郎
ん…じゃあ食べ終わってからで良いか?
ステーキを一切れ口に含んで答える。
爆豪は何も言わずに、また食べるのを再開した。
落ち着かないまま無我夢中で目の前にある肉塊を口へと放る。
気付けば目の前にある鉄板には、もう焦げ始めている溢れたステーキソースだけが其処そこにいた。
ちょうど爆豪も食事を終えたらしく、食器を戻し、雄英の長い廊下を歩く。
切島鋭児郎
なぁ、バクゴー…
好きな人、いるだろ…?
静寂の中、硝子の様に脆く弱々しい、情けない声が響いた。
どうしようもなく弱々しい声をかき消したくて、更に言葉を紡ぐ。
切島鋭児郎
堀酸か?
爆豪勝己
あ゛?
堀酸…な気もするけど、不安が拭えなくて。
切島鋭児郎
芦戸、か…?
問う声が凄く震えている。
爆豪勝己
何が聞きて…
切島鋭児郎
俺、
思わず遮ってしまった。
切島鋭児郎
芦戸の事、好きなんだ。
沈黙が痛い。
本当は10秒程度なのだろうが、体感的には2~3分に感じる。
爆豪勝己
心配せんでも芦戸じゃねぇわ。
爆豪のその声が、酷く優しくて。
芦戸じゃ無い。
という爆豪の放った言葉の意味がもたらす安堵に深呼吸をした。
切島鋭児郎
そうか!
あ、騎馬戦組んでくれてサンキューな!
爆豪勝己
ケッ.
利用出来るモン利用しただけだわ!
いちいちそんな事
言わんでえぇわ気持ち悪ぃ
昼休み終わりまであと5分。
切島鋭児郎
そろそろ行こーぜ!
次はいよいよ最終種目。
絶対勝つ!
勝って…クリムゾンみたいに…!
歩いて行く内にだんだん外の景色が見え始め、緊張が押し迫って来る。
爆豪勝己
カッコ悪ぃトコ見せんじゃねぇよ?
切島鋭児郎
おう!
ドン.
切島鋭児郎
痛っ…
爆豪勝己
………
切島鋭児郎
バクゴー、どうかしたか?
爆豪勝己
………
すると、突然方向転換して。
外に出た頃にはもう時間はギリギリだった。
何故か女子らはチアガールの格好してっけど…
なんじゃありゃ!?
横目に爆豪の顔を覗くと、案の定耳まで真っ赤にして。
体育祭、どうやら波乱の予感です!





p.s.
・あけましておめでとうございます(遅い)
・切島くんが夢主ちゃんのセリフ取っちゃいましたね笑(体育祭、どうやら波乱の予感です!)
・ここから甘々になる予定なので切ない系のチャプターを入れたかった主の末路です()
・❤50越えthanks
・ではまた次のチャプターで!(なるはやで頑張りやす🙄)

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