△attention
今回のチャプターは、微かに切芦を含みます。
切芦地雷の方は、ここでブラウザバックをする事を推奨します💁
(あと飯テロ注意です!)
ー本編
(87話)
切島side
in昼休憩
そう声を掛けると、爆豪は不貞腐れながらも俺についてくる。
素直じゃねぇけど、男ながらに可愛い奴だとか思ったり。
ランチラッシュの食堂で、俺は絶品ステーキを。爆豪は激辛チキンを頬張る。
雑談にもだんだん花が咲いてきた頃__
爆豪が口を開いた。
然し、隠し事をしていたのは事実。
言った後、自分を否定してるみたいで、なんだか胸が締め付けられて。
けど、爆豪には何も隠せてなくて。
ステーキを一切れ口に含んで答える。
爆豪は何も言わずに、また食べるのを再開した。
落ち着かないまま無我夢中で目の前にある肉塊を口へと放る。
気付けば目の前にある鉄板には、もう焦げ始めている溢れたステーキソースだけが其処にいた。
ちょうど爆豪も食事を終えたらしく、食器を戻し、雄英の長い廊下を歩く。
静寂の中、硝子の様に脆く弱々しい、情けない声が響いた。
どうしようもなく弱々しい声をかき消したくて、更に言葉を紡ぐ。
堀酸…な気もするけど、不安が拭えなくて。
問う声が凄く震えている。
思わず遮ってしまった。
沈黙が痛い。
本当は10秒程度なのだろうが、体感的には2~3分に感じる。
爆豪のその声が、酷く優しくて。
芦戸じゃ無い。
という爆豪の放った言葉の意味が齎す安堵に深呼吸をした。
昼休み終わりまであと5分。
次は愈最終種目。
絶対勝つ!
勝って…紅みたいに…!
歩いて行く内にだんだん外の景色が見え始め、緊張が押し迫って来る。
ドン.
すると、突然方向転換して。
外に出た頃にはもう時間はギリギリだった。
何故か女子らはチアガールの格好してっけど…
なんじゃありゃ!?
横目に爆豪の顔を覗くと、案の定耳まで真っ赤にして。
体育祭、どうやら波乱の予感です!
p.s.
・あけましておめでとうございます(遅い)
・切島くんが夢主ちゃんのセリフ取っちゃいましたね笑(体育祭、どうやら波乱の予感です!)
・ここから甘々になる予定なので切ない系のチャプターを入れたかった主の末路です()
・❤50越えthanks
・ではまた次のチャプターで!(なるはやで頑張りやす🙄)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。