そして迎えた襲撃当日。
(75話)
雄英高校1-Aのメンバーは皆“平和”にバスに乗っていた。
in演習場
TDL(東京ディズニーランド)ではないのね。
in1月(8ヶ月後)
くだらない、この時間が好きだった。
in襲撃当日
お茶子ちゃんは、緑谷くんとはしゃいでいる。
皆が驚きを上手く隠せずにいた。
でも、こんなので驚いたらいけないよ?
だって…
本当に驚く冪事は、これから始まるんだから。
あと1分…
13号先生はツッコミどころが多いとか考えながら、其の時を待つ。
相澤先生と13号は何やら話している。
13号先生は指で、日本で言う「3」の合図をしながら話す。
相澤先生は呆れ顔を浮かべる。
だから、きっと明るい話題では無い。
そうこうしていると、あっという間にあと5秒。
4…
3…
2…
1…!
中央ゲート付近から、黒霧さんの靄がはっきりと目に映る。
クラス中皆が騒然とする。
相澤先生が更に強く制止を掛ける。
きっと、誰かが動いた。
相澤先生が階段を駆け下りる。
あれ?おかしいな…
私が弔くんを始めとする、連合の皆に伝えたカリキュラムには、平和の象徴も来てる筈なのに。
さっき、相澤先生と13号が話していた事と関係があるのかな?
…なんてね。
心の中で戯言を抜かす。
そして、待ちに待った『散らす』時間。
遂に……っ!
視界は一気に真っ黒に染まる。
どこを行くのか解らない、この感覚に溺れていく。
そう。この調子…
下から光が差してきた。
辿り着いたのは
本当に何も見えなくて、誰もいない所。
だと思ったのに…
そこには1人、先客がいた。
油断した。
ここは岩場で人目に付きにくいから。
一体、どこのどいつだと思ったんだよ。
名前まで知っておいて。
青山くんが神妙な面持ちになる。
前言撤回。
全然笑顔だ。キラキラしてる。
冷静に、
慎重に、
言葉を選ぶ。
と言っても、ここに敵はいるんだけどね。
まじか。
拙い…
全然言い訳が思い付かない。
.☆.。.:.+*:゚+。 .゚・*..☆.。.:*
作者の叶実/かなみです
質問コーナーをやろうと思います♪
気になる方・お暇なかt(((
お時間に余裕のある方等は、
是非、【弔くん 番外編】を覗いて見て下さい☆*。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。