第17話

恋人?いいえ。唯の同級生(の筈)
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2020/09/02 15:33
(68話)
in帰宅路
堀酸(なまえ)
堀酸あなた
だからね、本当に唯の同級生!
私、堀酸あなたは只今囲まれている。
3人に。
何だかんだでこういう恋バナめいた話題が嫌いそうな爆豪くんが黙って聞いてるのがいちばん怖い。
切島鋭児郎
いや〜、ね?
芦戸三奈
唯の同級生が、ね?
切島鋭児郎
放課後2人っきりで話したいなんて、ね?
芦戸三奈
なるわけないんだよ。ね?
脅迫されてる。怖いよ。
堀酸(なまえ)
堀酸あなた
じゃぁ正直に話すね。
芦戸三奈
やっと白状する気になったな〜!
爆豪勝己
さっさと言えや!
(BOOOOM💥💥💥)
え。
爆豪くん。意外過ぎる
堀酸(なまえ)
堀酸あなた
心操くんとは同じ中学で
2年生と3年生で同じクラスだったのは
覚えてるの。だけどそれ以外の記憶は
全部飛んでて…
芦戸三奈
ん?
切島鋭児郎
どゆこと?
皆の足が止まる。
堀酸(なまえ)
堀酸あなた
どうしても思い出せないの。
どんな個性だったか、
話した事はあったか、
全部。
思い出せたのは
2年生と3年生で同じクラスだった事と
名前だけ。
芦戸三奈
そっ、か…
堀酸(なまえ)
堀酸あなた
うん。
切島鋭児郎
何か…悪ぃ。
堀酸(なまえ)
堀酸あなた
ううん。
気にしてないよ!
別に記憶障害とかじゃないし!
芦戸三奈
うん。
爆豪勝己
ケッ。
さっさと帰るぞ
切島鋭児郎
おう!
堀酸(なまえ)
堀酸あなた
暗い雰囲気になっちゃってごめんね!
前を歩く、爆豪くんと切島くんの背中を追い掛けながら声を上げた。
芦戸三奈
そうだ!
帰り、駅前のクレープ屋さん寄らない!?
三奈が思い付いた様に声を上げ、場の雰囲気が一気に明るくなる。
切島鋭児郎
賛成!
爆豪勝己
どーでもいーわ。
堀酸(なまえ)
堀酸あなた
行こ行こ!
そう言い、歩くテンポが少し速くなった気がした。
三奈は苺の入った1番人気のクレープ。
切島くんはお肉の入った珍しいクレープ。
爆豪くんは何か赤い、よく解らないけど辛い事だけは伝わって来るクレープ。
私は…



































































生クリームがたっぷり入っている中に、赤い桜桃がちょこんと乗った、まるで弔くんの目の様なクレープを買った。
堀酸(なまえ)
堀酸あなた
おいしい…
小声で呟く。

また今度、ヴィラン連合よ皆とも食べに来たいな…と思う辺、私は生粋のヴィランなのだろう。

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