(68話)
in帰宅路
私、堀酸あなたは只今囲まれている。
3人に。
何だかんだでこういう話題が嫌いそうな爆豪くんが黙って聞いてるのがいちばん怖い。
脅迫されてる。怖いよ。
え。
爆豪くん。意外過ぎる
皆の足が止まる。
前を歩く、爆豪くんと切島くんの背中を追い掛けながら声を上げた。
三奈が思い付いた様に声を上げ、場の雰囲気が一気に明るくなる。
そう言い、歩くテンポが少し速くなった気がした。
三奈は苺の入った1番人気のクレープ。
切島くんはお肉の入った珍しいクレープ。
爆豪くんは何か赤い、よく解らないけど辛い事だけは伝わって来るクレープ。
私は…
生クリームがたっぷり入っている中に、赤い桜桃がちょこんと乗った、まるで弔くんの目の様なクレープを買った。
小声で呟く。
また今度、ヴィラン連合よ皆とも食べに来たいな…と思う辺、私は生粋のヴィランなのだろう。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。