颯太side
俺はいつも1人で学校に行ってる、
なぜならあなたと慧人が遅すぎて待てないから。
俺は朝強いから余裕やけど2人は違うらしい。
今日もいつも通りの時間に家を出て学校に向かう。
そしていつも通り1番乗りで教室に入った、
つもりやった。
今日の教室はいつもこの時間におるはずのないやつの姿。
あなたは机にうつ伏せになって寝てる、
悩みでもあるんかな?
そう言って自分の髪を触るあなた。
あなたのこのくせ、嘘つく時にやるやつ。
確か昨日もやってたなぁ、
傘間違えて持ってきてたとき。
そう言ってまた髪を触るあなた、
なんで俺に言ってくれへんのやろ…
今までやったらなんかあったらすぐに俺んとこ来てたのに。
うわ、来た慧人。
慧人そうが言った瞬間先生が入ってきた、
その一言でみんな席についた。
と思った途端、急にあなたが席を立った。
そう言って苦笑いしたあなたはそのまま保健室に向かって行った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。