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第1話

1話
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2020/02/02 16:26
俺の名前は八木勇征
今年高3になったばかり
今日は4月5日、雨。
いつもの何も変わらない帰り道、のはずだった。
彼女が現れるまでは、、










俺の目の前に1人の女の人が立っていた
後ろ姿で顔は見えないけど、制服を着ていて高校生なのはわかった
彼女は急にしゃがみこんで何かに話しかけている。
よく見てみるとずぶ濡れの子猫に話しかけていた
あなた

大丈夫…?

ニャー
あなた

寒いよね…

彼女は自分がさしている傘を猫の所に置いた
あなた

よし、これで大丈夫!

そう言って彼女はニコッと笑った
その瞬間、俺は彼女の事が忘れられなくなった。




あなた

猫ちゃんまたね

彼女はそのまま傘を置いたまま立ち上がった。
俺はいてもたってもいられなくなって、彼女の元へ走り出した。
勇征
あの!
彼女は一瞬戸惑った顔をしてから言った
あなた

な、なんですか?

勇征
あ、いや、これ使ってください!
俺は自分がさしている傘を差し出した
あなた

ダメですよそんなの!貰えないです…

勇征
俺は濡れても大丈夫なんで!
あなた

いや、でも…

俺は強引に傘を渡した
勇征
では、失礼します!
そのまま走って家に帰った
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勇征
ただいま〜
夏輝
おかえり〜、ってなんでそんなびしょ濡れなの?笑
そう言う彼は俺のいとこの夏輝くん
俺がひとり暮らしだからたまに家に来てご飯作ってくれる
それがまた超美味い。マジで。
勇征
いやぁ、まあ、色々あって?
夏輝
ふーん笑
勇征
あ!!名前聞くの忘れたぁぁぁ!
夏輝
誰の??
勇征
いや、なんでもない、
夏輝
あ、そう笑
また会えるかな…

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