第22話

偽りの家族⑥
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2020/06/24 21:04
殺人探偵
これを見ればわかるだろ……出てきていいぞ!
そう言って出てきたのは優衣の兄だった。
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なっどうして……こいつが生きてるんだ……殺したはずじゃ……。
殺人探偵
そう普通はそうだでも………ならなんで生きてるでしょうか?
??
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知るわけないだろ!第一依頼したのは俺で!
殺人探偵
違う!
??
??
はっ?えっ?どういうことだ!
殺人探偵
その名の通りだ!俺は予めあんたの息子に依頼されていたんだ……自分の妹が親虐待されているから守って欲しいってな。自分では力不足で妹を逃がしたのはいいけどこの雨で大変なんだとな。まさか妹を保護し見つけたあとあんたから依頼をされるとは…。
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そっそんな………でも俺だって依頼人だ!依頼人の希望通りにしてくれるだろ!
殺人探偵
そうだな………でも時と場合……状況下によるがな…さっきみたいにダミーを使う可能性もあるからな!
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そんな………なぜ…。
父親は膝を着いた。
優衣の兄
…………父さん。
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優衣の兄
お願いします。妹を守りたいんです。お願いします。何でもします。俺の命を捨ててもいいんです。お願いします。
殺人探偵
なぜそこまでして……。
優衣の兄
大切なたった一人の妹で家族だからです。それ以外に理由はありますか…。
殺人探偵
……そうか。ならお前に協力しよう。妹を助けてやる!
優衣の兄
あっありがとうございます。
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殺人探偵
妹を探すにしてもどうしたら……うん?あれは……人か!おいしっかりしろ!
優衣
…………。
その後
??
??
娘をお願いします!
殺人探偵
わかった。
その後
殺人探偵
殺す。
優衣
きゃあああああああああぁぁぁ
グサッ壁をナイフが刺さる。
優衣
えっ?死んでない。
殺人探偵
これでお前は死んだ。【親父に虐待された優衣】はな。お前に本当のことを教えてやる。
優衣
本当の事?
殺人探偵
父親に依頼されたがその前に俺はお前の兄にお前を守るよう依頼されているだからお前を守ることを優先する。今から俺の言う通りにしろ……できるか?
優衣
うん!
殺人探偵
ここに隠れてろ!いいな。俺は兄のダミーを殺す。
優衣
わかった。殺人探偵!
殺人探偵
なんだ……。
優衣
ありがとう。
殺人探偵
………………礼を言われるような人間じゃねえよ俺は。じゃあな!
そして兄の元へ。
優衣の兄
どうして…。
殺人探偵
聞け……これはペイント弾だ。あとからお前の父親を追い詰めるその隙に着替えてこいつと一緒に来てくれ!
優衣の兄
わかりました。あの………ありがとうございます。
殺人探偵
………全く兄弟揃って………俺は礼を言われるような人間じゃねえって……とりあえず頼むぞ宝石怪盗。
宝石怪盗
OK〜了解!
そして現在にあたる。
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殺人探偵
これが全てだ。
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??
そんな……俺の依頼は……俺はどうなるんだ!
殺人探偵
お前の依頼は叶わない……そしてお前はここで死ぬ。
??
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そんな待ってくれ………俺はまだ……それに……。
殺人探偵
いいことを教えてやる。なんであんたの依頼をしないのかそれは俺が○○○○○○だからさ!
??
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そっそんな………殺さないでくれーーーー
殺人探偵
もう飽きた……死ね!
グサッ鈍い音がして優衣の父親は死んだ。

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