うん…
なんとかわかったぜぃ……
なんとなくだけど←
ううっ…
まって、寒気がやばい…
熱、上がってきてんのかな…
狛治先輩に心配かけないよう、
満面の笑みでさよならしたけど…
どーしよ。これさ…
もう帰っていいのかな…?
____________________________________
【不死川side】
職員室での仕事を終えた俺は、
今日の天瀬の様子を思い出しながら
廊下を歩く。
今日の天瀬、なんか変だったんだよなァ。
いや、変なのはいつものことなんだが。←
それとは何か違う……
だったら、担任として
話聞いてやるかァ……
そんな事を考えながら、
天瀬が待っている教室へ辿り着く。
天瀬の声とは違う、誰かの声。
………男の声だ。
しかも、この声には聞き覚えがある。
たくさんいるこのキメツ学園生徒の中でも、
聞き間違える訳がない。
前世での事を、まだ俺は許してねぇ…
思わず声に出してしまったが、
二人は俺に気づいてない。
そのまま会話を続けて…
んだよアイツ………
素山に向かって、
すっげえ嬉しそうな顔を真っ赤にしたりして……
あぁ、そうかァ。
天瀬のやつ、素山が好きなのか…
クッソ……
理由は分かんねぇが……
なんか、ムカつく……
少しして、素山かが教室から出てきた。
丁度死角になる所にいたから
向こうは俺に気づかねぇ。
そのまま俺は、何も考えず
天瀬が待っている教室へ入る。
いつも通り。
いつも通りを意識しながら、天瀬と話す。
その事ばっか考えてたから、
コイツの異変に気づけなかったんだァ……
課題の提出期限について話していたら、
天瀬の様子が明らかにおかしくなった。
目はうつろだし、体もぐらぐらしてる。
そう呼びかけたとき、
天瀬の体がぐらりと傾いて……
そのまま、天瀬は意識を失った。
🌟Thank you for reading🌟
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。