つっても、私は元ただの農民。


鬼狩りのために使う刀など、触った事もない。


鬼殺隊に入るため、


ある人に稽古をつけてもらうことになった。


その人は元柱、鬼殺隊のトップだった人。


めちゃめちゃ、強かった。


そして、めちゃめちゃ厳しかった。


速く走るのは当たり前。


特別な呼吸法も当たり前。


できなかったらすぐに死ぬ。


できなかったらすぐ殺す。


もう拷問に等しい鍛錬を強いられた。



私の師匠は…………

















宇髄天元という名前だった。


そう。今の私の美術教師と同じ名前。


そして、おそらくその祖先。だと思う。←憶測


彼は前に超強い鬼と戦って、片腕片目を無くした。


なのに強い。


…………なんで？


また、彼は現代の輩…ｺﾞﾎﾝｺﾞﾎﾝ


宇髄先生とよく似ていて、


人脈が広かった。


特に仲良かったのは、















不死川実弥、風柱だった。


その人はよく師匠の屋敷に来て


私と鍛錬もしてくれた。


師匠よりも、強かった。


師匠よりも、厳しかった。


いや、厳しいっていうより怖かった。


でも実は優しくて。


優しいから厳しくて。


おはぎが好きで、


実は弟思いで、


意外と少年みたいな心を見せて。


悔しいけど顔立ちも良くて。





























いつからか、その人に惹かれていた。




























いつか私が強くなったら、


風柱と同じくらい強くなれたら、


この想いを………















そう思って、鍛錬に励んだ。


私と同じ、辛い思いを誰にもさせない。


それはもちろん忘れてない。


ただ、それは命をかける理由。


風柱への想いは、生きる理由になった。


最終選別に受かり、無事鬼殺隊になれた。


大きな怪我もすることなく、どんどん階級を登っていった。


ただ、柱には届かなかった。


いくら頑張っても、風柱や師匠みたいに強くなれない。


私と同じ女でも、柱になった人はいるのに。


でも大丈夫。これからも鍛錬を続ければ。


いつか絶対柱になって。たくさんの人を助けられて。



風柱に、想いを伝えられる………
































現実は、甘くなかった。



ある日突然現れた、上弦の弐。


鬼達の中で、始祖を除いたトップ２の強さ。


名前は童磨とか言ってたな。



私はそいつに殺された。


今までの鍛錬なんて無意味に思える程にあっさりと。


































































これは……




































天瀬あなたの、前世の記憶………？






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ツン、と鼻につく匂い。


どこかで嗅いだことのある、私の嫌いな匂い。


いつ…どこの匂いだっけ………



………あ、そっか。



これ、病院の匂いだ。

嗅覚で判断したそれを


ちゃんと視覚でも確かめたくて。


重たくなってた瞼を上げる。


ここは病院。それはあってたっちゃあってた。


けど厳密に言えば、ここは病室。


私はベッドに寝ていて、横には……

花を差し替えていた先生。


私が目覚めたことに驚く様子はなく、


今までで1番優しい顔をして

と言っている。


先程まで見ていた夢（・）のせいだろうか。


この人を見ていると、心臓がドクンドクンと脈打つ。




先生が呼んだのか、医者や看護師が来て、


私の体を検査する。


何してんのかは知らんけど←

この後のことは……


皆さんのご想像にお任せします☆(((








































































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