第37話

story35
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2020/12/06 03:08
童磨
童磨
久しぶり・・・・だね、あなたちゃん

久しぶり…?


何言ってんだこの男…


それになんで私の名前知ってんだ…

童磨
童磨
あれ?あなたちゃんだよね?たしか、星の呼吸の
天瀬あなた
いや、名前はあなたであってんだけど。
天瀬あなた
なんで私の名前知ってんの?呼吸?って何?
童磨
童磨
え〜、もしかして、前世・・の記憶無い?
天瀬あなた
……ぜんせ?←
童磨
童磨
(珍しいな、鬼狩り・・・は割とみんな憶えているのに)
童磨
童磨
ねぇ、ほんとに分からない?君の前世が何だったか


私の、前世………?

















__________________________________




【不死川実弥side】


唐突に、寒気がした。


この感覚はしばらくぶりだ。
宇髄天元
宇髄天元
どうした不死川、嫌な予感でもすんのか?

俺と同じく、職員室に残っていた宇髄に


俺の心の中を代弁される。

不死川実弥
不死川実弥
あぁ…なんか、すんげェやな事起こりそうな気がしてよォ
宇髄天元
宇髄天元
ふーん……
宇髄天元
宇髄天元
そういやお前、今日は天瀬を送りに行かねぇんだな
不死川実弥
不死川実弥
………

そうだ。


今頃アイツはバイトが終わって、


ちょうど家へ帰ってる途中の時間だ。

宇髄天元
宇髄天元
最近また不審者の通報が増えてるらしいし
宇髄天元
宇髄天元
行かなくていいのかよ
不死川実弥
不死川実弥
でもアイツが…


「大丈夫です」って言ってきたんだ。


俺が行っても……


宇髄天元
宇髄天元
何かあってからじゃ遅い。
宇髄天元
宇髄天元
あの時・・・と同じ後悔、したくねぇだろ?
不死川実弥
不死川実弥
…………
不死川実弥
不死川実弥
宇髄、わりぃがこの仕事……
宇髄天元
宇髄天元
任せろって、はやく行けよ
不死川実弥
不死川実弥
感謝するぜェ

なんでこんなにも焦っているのか、


自分でも説明できないが、


後から聞こえた


宇髄の「今度飯奢れよー」


という声が


左耳から右耳に突き抜けていくほど、


俺は天瀬のことを考えていたんだ__
























まず速攻でアイツのバイト先である


コンビニへ向かい、


天瀬がもう帰ったことを


確認したあと、


もう通りなれた


天瀬ん家への道を走る。


すると聴こえる男女の声。


片方は、聞き間違えるはずのない、アイツの声…

天瀬あなた
なんで私の名前知ってんの?呼吸?って何?

とりあえず、今無事でいることに


安心したのもつかの間。


続いて聴こえたその声に


アイツのもとへ行こうとしていた


俺の体は動かなくなる。

童磨
童磨
え〜、もしかして、前世の記憶無い?
天瀬あなた
……ぜんせ?

あいつらが、前世の話を


している事にまず驚く。


そして、天瀬が未だに


前世の記憶を思い出せてない事に


小さな怒りが沸く。


おい天瀬。


お前は、前世で、




















その、目の前にいる奴に……
































































殺されてんだぞ………










童磨
童磨
ねぇ、ほんとに分からない?君の前世が何だったか
アイツの声で、はっと現実にかえる。

天瀬あなた
んー…分かんないけど…
童磨
童磨
けど?
天瀬あなた
多分卑弥呼。←
童磨
童磨
え…卑弥呼……
天瀬あなた
うん。だって神的な存在じゃん?
童磨
童磨
………(この子、馬鹿だったっけ…←)
童磨
童磨
まぁ分かんないならいいや。君可愛いね!
天瀬あなた
え、普通に嬉ぴい←単純
童磨
童磨
今からさ、お茶行かない?いい店知ってるんだ、俺
天瀬あなた
今から?もう遅いし、店閉まってんでしょ
童磨
童磨
まぁ気にしないでさ!←気にするわ
行こ行こー!
天瀬あなた
はっ?ちょ、離せよ…!

そろそろ、助けてやるか…












不死川実弥
不死川実弥
よォそこの兄さん、うちの大事な生徒に何してくれてんだァ?💢
天瀬あなた
え…おはぎ…←
童磨
童磨
おはぎ?
不死川実弥
不死川実弥
天瀬、お前は一旦黙ってろォ←
天瀬あなた
へい←←
童磨
童磨
あ、君は、あの夜・・・も生き抜いた柱…
不死川実弥
不死川実弥
なんのことか知らねぇが、今すぐそいつを離せェ
童磨
童磨
……そんなこと言われただけで離すと思う?
不死川実弥
不死川実弥
お前がその気ならこっちは……

天瀬がショックを受けないよう、


一般人には普通見えない速さで


コイツの首に手刀を入れる。←え


コイツも、今はじゃないせいか、


あっさりくたばる。
天瀬あなた
え…なんで、くたばって…←うんそうなるよね
不死川実弥
不死川実弥
帰るぞォ、天瀬ェ
天瀬あなた
で、でもこいつは…
不死川実弥
不死川実弥
ほっときゃそのうち起きる。今のうちに逃げるぞ
天瀬あなた
……はい…?


いまいちよく状況を


理解できてないだろう天瀬を連れて、


俺は足早にこの場を去った。














































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