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第26話

ゆめいろ
拓哉
──っ!
長い悪夢を見たような絶望感に襲われ、俺は飛び起きた。


ゲガもしてない。

記憶もある。


夢…?

それじゃあ俺はなんで病院にいるんだ…?

頭が追いつかない。


あの日…俺は確かに星の様な海で莉乃に会った。

手に触れた。

地震があって…津波に飲み込まれて…

もう死ぬかと思った。

あの感覚は今でも覚えてる。

拓哉
俺は一体…?

ガラガラッ!




ドアが開いた。

親か…?

医者か…?



俺の予想は外れた。そこに立っていたのは…










莉乃だった。










莉乃
拓哉…? 拓哉っ!!!
莉乃は俺のベットに駆け寄った。

長い髪。

黒く透き通る瞳。

白い肌。

他の誰でもなく莉乃だ。


莉乃は泣いた。

水溜まりができるんじゃないかってぐらい泣いた。

俺は莉乃の頭をそっと撫でる。
莉乃
拓哉…!よかった…よかった…!
拓哉
………莉乃泣きすぎ。
莉乃
だって…!

莉乃はやっと泣き止むと俺達の身に起こった出来事を話してくれた。
まず…一番驚いたのはこの地震が岩手の莉乃の住むこの街だけで起こったということ。

他の東京などの地域はニュースを見るまでこの地震を知らなかったという。

なんとも不思議な出来事。


そしてもう一つ。

あれほど大きく揺れたのに死者はもちろん、ゲガ人は一人もいなかったそうだ。

それから建造物も崩れることなく、全く町の景色は変わっていない。

行方不明になった人も全員見つかった。

本当に現実なのかと疑った。

でも新聞はその話題でもちきりだし、なにせ莉乃が泣くぐらいだから夢ではないことを確信できた。

親も電話越しで泣き崩れてたし。







俺はその後、検査を受けて退院した。

地元へ帰るのは明日。







俺は最後に莉乃とある場所へ向かっていた。








-----続く-----