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第2話

ペチュニア
92
2021/03/16 13:02
白井黒子
白井黒子
みこ…とさん
御坂美琴
御坂美琴
ここに居るから、ちゃんと寝なさい
白井黒子
白井黒子
はい
美琴は約束通り今黒子の部屋にいる
泊まる時もそうだが、美琴は黒子の隣の部屋を貸してもらっている
毎回黒子を寝かしつけその部屋で寝ている。そんなんで意味があるのかと思うが、思春期の学生2人のうち1人は平凡の高校生で片思いを自覚している子だ。何をしでかすかなんて分からない。親の信頼を踏みはしないが……
御坂美琴
御坂美琴
よし……
御坂美琴
御坂美琴
もう。大丈夫かな……
白井黒子
白井黒子
んん……み…こと、さん
御坂美琴
御坂美琴
(本当は私も心配よ?でも、このままの関係じゃ居られないのよ。黒子。どうか分かってね)
美琴は繋いでいた手をそっと離し、黒子この手を布団の中にしまった
白井黒子
白井黒子
い……やみことさん
御坂美琴
御坂美琴
…ごめんね。黒子
御坂美琴
御坂美琴
また、辛い思いさせちゃう
みことは別れ紛れに黒子の瞼にキスを落としお守りがわりにキグルマーに美琴が使い続けている香水ひとかけし、その場を立ち去った
美琴は自ら好んで香水をつける訳では無いが、ある年の誕生日に黒子がプレゼントしてくれたものだ

「美琴さんに似合うと思いましたの!」なんて満面の笑みで言われ、自分とほぼ共に生活しているこの子はいつ一体どこで手に入れたのか……と思いつつせっかく選んでくれたプレゼントだからと、次の日つけていったら黒子はいつも以上に美琴にベッタリで「美琴さんいいのおいですの〜」なんて変態ぽく言っていた。その時の黒子の表情が可愛く美琴はそれ以降この香水をつけている。だから、きっとこの香水をつけていけば私の匂いだと安心してくれるだろう。、
御坂美琴
御坂美琴
黒子……大丈夫かな
白井家のメイド達から黒子が悪夢を見たら連絡くださいと頼んでいるが、メイドもそこまで暇ではない
黒子の言っていたように、もし美琴が居ない時に悪夢を見たら……なんて
御坂美琴
御坂美琴
まぁ、月命日からも離れてるし、大丈夫か
月命日に、黒子は比較的悪夢を見やすい。というより、体調を崩しやすい
母を目の前で亡くした事の後遺症のように黒子の身体は呪われ続けているのだ。




















__
白井黒子
白井黒子
んん
白井黒子
白井黒子
美琴……さん
居ないことは分かっていた
悪夢を見るなんて、ほぼ嘘だ
この歳になって悪夢を見たから寝れないなんて事ない
悪夢を見るからというのは単なる言い訳
御坂美琴と言う人物を引き止める
小さい頃から私の願いはなんでも聞いてくれた。
でも、いつまでもここに居てくれる訳じゃない
だから、姉という言い訳でここに留めさせる方法以外私は知らない
白井黒子
白井黒子
また、一緒に寝たいですの
いつか、また一緒に寝そべって寝れる日が来ますように

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