名門中学白鷺女子学園前。1人の少女御坂美琴は幼馴染である白井黒子を待っていた
白井黒子は知らない御坂が自分の学校に来ないように走ってここまで来ている事を。その理由も全て
黒子は時たま美琴の事をお姉様と呼ぶ。それは小学生時代に読んでいたもので、今は違うが、上目遣いに「お姉様」と呼べば大体のことを美琴はOKしてくれる。あまりやると効果が出ない事も知っているので黒子は時たましか使わないが、
美琴は黒子よりも2つ歳上なのでお姉様も間違いではない
2人は黒子の家に続く道を行く
片方の手にはお互いの手を握りしめて
そう。この2人は付き合ってる訳では無い
お嬢様である白井黒子と極平凡な御坂美琴が出会ったのはもう何年も前のこと。その時から長年の月を得て黒子は美琴に非常に懐いてしまった。夜中に怖い夢を見た時などは美琴が居なければ寝れない程に懐いてしまったのだ。
美琴もそんな黒子を妹として見ていた。そう。仮にも見ていただ。美琴は自覚してしまった。今自分は白井黒子が好きなのだと。だから不意にやる黒子の恋人達の行動にドキドキさせられてる。決して顔には出さないが……
黒子は美琴を姉としか見ていないのだろうが、血は繋がっていない。だから周りから誤解を招く可能性は大だ。美琴としては黒子に変な虫が付かず好都合だが、このままではもし仮に黒子の婚約者が居たとしたら美琴の、命の危機だ。
そんな事を考えていたら、直ぐに黒子の家に着いた。3mはあるであろう鉄の壁。黒子を閉じ込める檻。みことはいつしかこの家の事をそう呼んでいた。
先度、黒子は悪夢を見ると美琴が居なければ寝れないと話したが、それには理由がある。
それは黒子の母・白井紫愛が黒子が5歳の時に亡くなった事がきっかけである。
その時から悪夢を見続け、最近やっと美琴のおかげでそれが治ってきた所だ。だから何日かに一変美琴は家に帰っている
まぁ。本当に数日に1回だけだ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。