おいー、西谷先生思っても言わないで頼むから。
とりあえずそこには、
菅原先生、澤村先生、東峰先生、西谷先生がいた。
小声で国見は
カッコいい金髪の女性はどうやらお姉さんらしく。
さて、なに頼もうか。
あ、これかなー。
と、冴子さんは厨房の中へ。
四人は手を振って賑やかに店内を去った。
綺麗な赤身の鮪丼と、彩り鮮やかなベジタブル丼。
すると急に電話の音が鳴って、
音的に私ではない。
国見か?と目線を送ると首を振ってる。
田中さんは何やら呼ばれダッシュで消え去り、
冴子さんは鼻歌混じりに奥の部屋へ行った。
見事にハモったのは置いて、一口。
笑った。ちょっと嬉しいな。
やはり、美味しそうだと思う、国見のー!
ぶ、鰤!私は目を輝かせ、口を開ける。
国見にスプーンで…
あれ?国見顔赤くないか?
ん?
あっ。
う、ウソウソウソ!
ヤバい、今のあーんっていうヤツじゃん。
てか、か、間接キスとか、国見だし、気にしない?
よね?うん!
あ…やば。
急に、頬が熱い。耳も、何か。
心臓の音が、いつもよりも速いよ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。