第20話

お見舞い(2)
4,626
2019/07/23 08:57
そしてスーパーまで送ってもらった。
猫山(you)
猫山(you)
お二人ともありがとうございました。
黒尾 鉄朗
え!?買い物も付き合うよ!?
猫山(you)
猫山(you)
いえいえ!大丈夫ですよ。
孤爪 研磨
迷惑とかじゃないからね。
猫山(you)
猫山(you)
いえ!ほんと大丈夫です(笑)
黒尾 鉄朗
まぁ…そういうなら良いんだけどよう。あ、角名ん家すぐ右行ったとこの、青屋根の一軒家な?
猫山(you)
猫山(you)
ご親切にありがとうございます。
孤爪 研磨
気を…つけてね?
黒尾 鉄朗
ここなら治安悪くねぇけど観光客はやべぇけど。
猫山(you)
猫山(you)
はい、大丈夫です。殴りますし。
黒尾 鉄朗
そんな笑顔で言われたら超怖い。
孤爪 研磨
ほら、行くよ。クロ。
黒尾 鉄朗
ヘイヘイ。じゃーなー猫山チャンッ
猫山(you)
猫山(you)
はい、ありがとうございました!
私は頭を下げてすぐ手を振る。

彼らが曲がった所で私はスーパーへ。
あ、どうしようかな…簡単なお粥は作るとして、
角名さん、チューペットいるかな?
一応買っといてあげよう。


あとはウイダーと…スポーツ飲料とか…
と、私は簡単に買い、スーパーを後にした。


猫山(you)
猫山(you)
すぐ右…青…あれか。
住宅街で、色んな屋根があるけど、
別にそこに青が一つあっただけで目立ってはいなかった。
まだ買ったばっか…みたいな綺麗な家だった。
表札は角名と書いてあったし、
「ピーンポーン」
と、押してみた。
…え。遅くね?大丈夫かよ。


ぶっ倒れてんの?
と、私が少し踏み出した瞬間、
ガチャ
角名 倫太郎
すみませんありが…え?
猫山(you)
猫山(you)
あ、大丈夫ですか?
今にも死にそうな顔ですけど。
角名さんは、ジャージ姿で、おでこに冷えピタを貼っていた。
でも少し頬が赤くて、やっぱり熱なんだろうなって感じた。
角名 倫太郎
なんで君…
猫山(you)
猫山(you)
連絡見てませんね…清水先生今日出張っす。
角名 倫太郎
うわ、ほんとだ。
猫山(you)
猫山(you)
と、いうことでご飯作りに来ました。
角名 倫太郎
うん…ありがと…う……
と、言うと私に抱きつく様に倒れてきた。
猫山(you)
猫山(you)
えぇっ!?ちょ、角名先生!外だし!誰かに見られたら勘違いされる!
角名 倫太郎
うっ……
猫山(you)
猫山(you)
えぇ…死んでるよ…もう…じゃあ勝手に入りますよ!
私は軽く角名先生を引きずる形で角名先生の部屋を発見し、ベッドに寝かせる。
少し警戒しながら角名先生のおでこを触ると
猫山(you)
猫山(you)
あっつ!冷えピタの効果とは…
猫山(you)
猫山(you)
角名先生。とりあえずご飯作りますね。キッチン借ります。
角名先生は辛そうに頷いた。
私は、玄関に置きっぱだった買い物の袋を取って
リビングへのドアを開けた。
猫山(you)
猫山(you)
広っ。羨ましい。
綺麗なキッチン、広いリビング、大きなテレビとソファー。
猫山(you)
猫山(you)
一人で使うの羨ましすぎる…
はっ!とそんなこと考えてる暇は無かった。
とりあえずお粥作ろう。
一応こういうの作るのは慣れてる。




と、私は慣れた手付きでお粥を完成させた。




この時あなたは知らなかった。


あの抱きつかれた瞬間を誰かが見ていたことを。

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