第24話

並んでください。
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2021/09/27 21:05
結局ジェットコースターから乗ることになった。波奈によると、最初はそんなに面白くないものからの乗り、だんだん面白いものに変えていくのが良いらしい。

「ね、じゃあもう今日は波奈ちゃんに乗るの任せちゃって良い?」

「私は良いよ。一応メリーゴーランドって言ったけどそこまでこだわりある訳じゃないし」

波奈は目をキラキラさせて、「いいの? じゃあそうする!」と言った。やっぱりかわいい。



「んー、待ち時間30分かぁ……。まあ、話してればいっか!」

待ち時間を確認した波奈が明るい声で言った。私は、聴きたいことが山ほどあった。

「波奈? いったいどうやって前橋くんと付き合うことになったのか細かく教えてくれる?」

「あー、僕にもよろしく!」

私はにこっと笑った。珍しく颯太も怖い笑顔を波奈に向けている。

「話すから、茜も結城くんも焦らないで?」

「そうだよ、結城おまえ波奈にそんな怖い笑顔向けんなよ……」

前橋くんも波奈に同調して私たちをなだめた。

「まずね、文化祭から一週間くらいはほんとに落ち込んでて、もし告白されてもたぶん断ってたと思うんだけど。颯斗が心配して声かけてくれたんだよね」

波奈は笑った。彼は頬を少し赤くしている。

「当時はそこまでしゃべるわけでもなかったからちょっと嬉しくなって。彼を意識し始めたのはそこからかな」

今度は波奈が少し頬を赤くした。颯太はそれをちょっとにやにやして見ている。

「え、ちなみにあんたはどれくらいだったの?」

波奈が前橋くんを楽しそうにつついた。

「え? 俺? もっと前だけど……」

「おー! どれくらい?」

「えー、言わないとダメ?」

「ダメ!」

「かなり前から……。3ヶ月くらいかな……」

彼の頬はリンゴみたいに真っ赤だ。

「っ……、そんなに?」

波奈の頬もリンゴみたいに真っ赤になった。

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最後までお読みいただきありがとうございます✨

思ったより長くなってしまい申し訳ないです……。作者自身、驚いております笑

それと、手前味噌になりますが、
読んでいただけたら光栄です✨(宣伝失礼いたしました🙇‍♀️💦)

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