第14話

イレギュラーな私達

314

2020/06/29 10:21

楽しい夢

悲しい夢

私はずっと

悪夢を見ていた──────────・・・

綺麗な宝石は凄く綺麗で

只の石は泥まみれになる

その苦悩

あんたには分かるだろ

カスミ･ヴェクタール

はっ…！？

ミミ･アリス

…おはよカスミちゃん、何か凄い表情してるけどどうした

カスミ･ヴェクタール

気持ち悪い夢見た

ミミ･アリス

な、成る程？

カスミ･ヴェクタール

準備して行くか…()

ミミ･アリス

そうやねぇ














学園

エース

あ、久しぶりカスミ。

デュース

此処のところずっと先輩に追いかけられてたけど大丈夫か？

カスミ･ヴェクタール

生きてりゃなんとかなる

エース

生命力の問題じゃねぇよww

カスミ･ヴェクタール

そうか？

フロイド

あっ、小エビちゃんじゃぁん♪

カスミ･ヴェクタール

生命力の問題じゃないな()

フロイド

今日は来てくれるよねぇ？

カスミ･ヴェクタール

お、おん…()

ジェイド

ふふ、カスミさんも大変ですね

カスミ･ヴェクタール

そう思うなら止めてくれ…

ジェイド

私はフロイドが楽しければ良いので♪

カスミ･ヴェクタール

腹黒！

ジェイド

おやおや…(笑)

ミミ･アリス

(ほんと勇気あるねカスミちゃん)



















飛んで放課後

カスミ･ヴェクタール

こないだのやつ美味しかったからまたそれで

ミミ･アリス

かなり通ってるんだね…笑笑

カスミ･ヴェクタール

まさかここまで通う事になるとは。

ミミ･アリス

まあふぁいとだよ

フロイド

あ、今日はもう一人も来てくれたんだぁ♪

ミミ･アリス

こ、こんにちは…。

フロイド

ねぇねぇ小エビちゃ…。

カスミ･ヴェクタール

あっ！？今日学園長に呼ばれてたの忘れてた！？

ミミ･アリス

へっ！？あんたそれヤバいんとちゃうん！？

カスミ･ヴェクタール

ちょ急ぎで行ってくる！多分直ぐ戻ってくると思う！！

ミミ･アリス

行ってらっしゃーい！









学園長室

カスミ･ヴェクタール

で？何の用事？

学園長

貴女先ずはノックをですね…
全く、本当に貴女は礼儀知らずというか…。

カスミ･ヴェクタール

それで？話。なるべく早く帰りたいんだけど

学園長

いえ、すぐ終わりますよ。

カスミ･ヴェクタール

はぁ…。

学園長

大人しく言って頂ければ怒ったりなど致しませんよ、私、優しいので！

カスミ･ヴェクタール

…？何の事だ

学園長

しらばっくれても無駄なんですよ。
もう証拠は揃っている……、さあ、本当の事を言って下さい。

カスミ･ヴェクタール

だから、俺にはその事がさっぱりなんだが？

学園長

………最近、この学園では傷害事件暴行事件が多発していましてね、その反抗が毎度、女性の姿をしているそうなんです。
その姿が………髪がツインテールで、赤い不思議な模様をした襟のセーラー服を着た女性だ、と…。

カスミ･ヴェクタール

…詰まりは、俺を疑っているって事か

学園長

えぇ、前、貴女は此方の世界に飛ばされた、と言われましたね？その時に似たような服を着ていたのを思い出しまして。
それに、貴女、前に喧嘩には自信があると仰っていましたし。

カスミ･ヴェクタール

すまんが、外れだが、当たりだ。

学園長

？どういう事でしょうか？

カスミ･ヴェクタール

それは、俺であって俺でない何か…。







それは、この世界に現れたイレギュラー（私達）の存在が、形になったものだった。

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第15話あたしと私

～霞沢～@ネコちゃんとペア画中

コンテスト受賞作品

グランプリ

好きになるのはキミ限定【完結】

なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。