---ホシ---
「あなた」
あなたが僕のもとを去ってから5年間。
ずっとずっと思い続けていた名前。
ホテルに着いた時、後ろ姿を見てすぐにわかった。
痩せて、髪が伸びた。
あなただ...........。
会いたかった........。
でも勝手にチームわけにされてA子さんのチームになった。
あなたがよかった...。
A子さんは僕とハニヒョンが推しだと言って、ずっとベタベタしてきた。
早くあなたと話がしたいのに.......。
気がついたらあなたたちが戻ってきてたみたいで...ディノの「ヌナ」という声に振り向くと、
あなたが泣いていた。
やばい。
そう思った時には既にあなたは走ってどこかに行ってしまって...。
そう言ってあなたのあとを追った。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。