ホテルの準備が整った頃....
ついに、この時がきた........
スニョンもハニもチャニもスンチョルさんも、みんな色々言いたそうだった。
でも、これは仕事。過去の話は抜きにして頑張らなきゃ...。
エレベーターに乗った。
メイク衣装部屋へ行くとA子さんチームが賑やかに話をしていた。
スニョンとはなぜだか手を繋いでいる。
ハニとはなぜだかハグをしていた。
ダメだ...ダメだダメだダメだダメだ....
泣くな..........
仕事中だからっ...........!!!!
チャニに声をかけられた時には既に遅くて。
何に対してなのかわからない涙がどんどん溢れてきて...。
ホテルを出て、やみくもに走った。
新しくしたスーツ。新しくしたヒール。
気がついたら知らない場所にいて、スマホなんて持ってきてなくて。
擦り切れた足が痛くて。
近くの公園のブランコに座って、
痛みに泣いた。
私はどこが痛いの...?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。