知らない男は去っていった。
私は無意識にスニョンを呼ぼうとした。
聞こえていただろうか....。はるかに。
はるかに送って貰って家に着いた。
正直、まだスニョンがいた部屋に誰かをあげたくなかった。
そう言った瞬間に私の手を取ってはるかは歩き始めた。
正直、あの空間にスニョン以外をあげたくないけど、自分も一人でいるのが辛い。
はるかに甘えることにしてしまった...。
とにかくスニョンを忘れて自分が身軽になりたかった。
はるかは優しかった。
けどその優しさが逆に辛かった.......。
朝起きるとはるかはまだ寝ていた。
メモに書置きを残した。
「ありがとう。ごめんなさい。さようなら。」
私にはスニョンは忘れられるはずなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。