スニョンをブロックしたら少し気持ちが軽くなった。
でも
スニョンが好きで好きでたまらなくて、心は引きちぎれそうだった。
ついったで「スニョン」と検索すると....
「スニョンやっぱ付き合ってたんだね〜」
「スニョンと幼馴染なら仕方ないかも...」
「きっとスニョンなら幸せにしてくれるんだろうなあ〜!」
「スニョンお幸せに!」
みんなが噂をしていたからなのか、批判ツイートは余り見当たらなかった。
何もかもが嫌になった...。
はるかさんと待ち合わせの時間を逆算して、
目の腫れが隠せるようにしっかりめのメイクをして家を出た。
待ち合わせ場所にははるかさんが先に来ていた。
私は「ココア」と言おうとした。
ココアはスニョンと初めて会った日に公園で一緒に飲んだもの。
きっと今飲んだらもっと思い出して、泣いてしまう。
ミルクティーとコーヒーが運ばれてきた。
本当は誰かに打ち明けたかった
私とスニョンは普通の人として出会って、恋心を抱いていることを。
でも一般人と思っていた彼は芸能人だった。
こんなこと、口が裂けても、誰かに打ち明けていいような内容じゃない。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!