私の隣の席には綺麗なアジアの
女の人が1人で座った。
話しかけたかったけど、日本人とは限らない。
どうしよう...そう考えていたら、向こうから声をかけてきてくれた。
タノシンデネ....?
楽しもうねの間違い?
いや、日本語の勉強中って言ってたし、間違えることもあるよね!!
SEVENTEENのライブがスタートし、会場は歓声に包まれる。
ああ...すごい人達なんだ、と実感した。
きっと1列目でもステージからこちらの顔は見えないだろう。マスクを外して、精一杯の掛け声で楽しんだ。
途中ユナが座ってペットボトルの飲み物を飲んだりしていたが、私は気にしなかった。
スニョンがステージで輝いている。
スニョンから目が離せなかったから...。
ぼそっと呟いた。
その時、ユナが何かを喋っていた。
私はなにも聞いていなかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!