第122話

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2020/03/10 02:53
「韓国発、日本行き○×0406便只今より皆様のご搭乗を開始させていただきます。」




私はこの朝イチの飛行機で日本へ帰る。



未練がないとは言いきれない。


















きっと今頃ハニは起きて私を探しているんだろう。


もうどこにもいかないっていったのに...


ごめんね、ハニ。大好きだったよ。














スニョンはもう起きたのかな...。


私が日本へ行くって聞いたらきっとすぐに空港に行かなきゃとか言ってそう。


急にごめんね。














ふたりへの思いが溢れてきて、


ひとつぶの涙が頬をつたう。



















でも、2人を振り回しているのは結局私なんだ。

そんな私が泣いてちゃ、だめだ....。
















涙を拭い、飛行機に乗った。
















日本に到着してから、私はSEVENTEENのみんなが私を探しに来れないように、家を退去した。


バイトもやめた。


実家に帰った。


とはいえ実家は一人暮らししていたところから30分程しか離れていないけど。













新しく仕事も始めた。


私は仕事におわれることで、


ハニとスニョンの存在を一時忘れる。


でも、実家に帰って布団に入ると、あの人との思い出ばかりがよみがえってきて、


また一人で泣く。












そんな生活を5年続けていた。





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