第112話

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2020/03/04 11:23
ピッピッピッピッ....




スニョンさんの部屋では機械音だけが鳴り響いている。










酸素や点滴、輸血、モニター、色んな物が繋がっている。










まるで昔の私みたい...。














そっとベッドの隣の丸椅子に座ってつぶやく。
















あなた

私と貴方は、両思いだったの...?












返事はない。











あなた

私は...どうしたらいい...?

あなた

過去を聞いたはいいけど、これからどうしたらいいのかわからないの......。

あなた

私...ハニのことは好きだけど...

あなた

好きなんだけど..........

あなた

........わからなくなってきちゃった...

あなた

色んなこと一気に聞いたから、混乱してるのかな...。

あなた

スニョンさんから見たらそんなこと、聞かされてもって感じだよね...









あーあ....。何話してるんだろうなあ.......。



















あなた

スニョンさんは....まだ私のこと.....好き............?





ぽつりと呟いた言葉。

自分でも予想していなかった言葉に驚く。











するとどこからか聞こえる声。



















???
......好きに....決まってるだろ..............っ...
あなた

えっ.......

ホシ
ホシ
あなた...........?泣かないでよ...........っ
僕はあなたの泣き顔に...弱いんだから........っ...







私は泣いていた。



なんの涙なのか、わからない。













けど、涙が溢れて止まらなかった...






























ホシ
ホシ
あなたが...無事で、よかったっ......
今度はっ...守れたな.......っ..........

































優しい笑顔で、そういうスニョンさん

大きな右手で涙を拭ってくれるスニョンさん.....。











あなた

スニョンさん.....ありがとう.........!

ホシ
ホシ
いんだよ.....w






その後医師の診察を受け、モニターと酸素は取れた。














スニョンは明後日からリハビリをするのだという。

早めに動かなければ、筋肉が固まって、ダンスに影響が出る。















ホシ
ホシ
あなた、思い出したの...?
あなた

チャニに聞いたの。
私は思い出してないんだ.....。

ホシ
ホシ
そっか.............
あなた

うん...

ホシ
ホシ
あのさ........
ホシ
ホシ
僕ともう一度、初めからやり直さない?

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