第111話

111
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2020/03/04 06:08
全てが、



繋がったような気がした。











でも肝心の私は話を聞いても、ピンと来なくて。

























本当に、私の話なのかな...。
























チャニの部屋を出ると誰かに強い力で引っ張られて、抱きしめられた。



























あなた

....はに...?

ジョンハン
ジョンハン
あなた...おねがい.........どこにも行かないで..............
あなた

...大丈夫だよ....。部屋に戻ろう?





ハニは私を抱きしめたまま離さない。


どうしようか困っていたらハニが口を開いた。




















ジョンハン
ジョンハン
ごめんね...。ディノとの会話、聞こえてた。
全部、知ったんでしょ?
あなた

....うん。でも、いまいち実感がわかなくて...。話を聞いても、思い出せないの........。

ジョンハン
ジョンハン
あなた...僕がいるじゃん...僕があなたを守るから.....
あなた

それじゃだめなんだよ、ハニ....守られてるだけじゃ....ちゃんと自分でも身を守れるように強くならなきゃ........。ちゃんと過去を思い出さなきゃ........。

ジョンハン
ジョンハン
あなた...........
あなた

大丈夫。

あなた

ほら、廊下は寒いから。部屋に行こう。

ジョンハン
ジョンハン
うん。
私達は部屋に戻った。





ハニは私の布団に入ってくる。











ジョンハン
ジョンハン
目が覚めて、あなたが居ないなんて、そんなのダメ....。





そう言って。











背中からハニの寝息が聞こえる。



私は眠れない。














チャニから聞いた過去が、ずっと頭の中をぐるぐるしていた。





















気がついたら朝だった。










SEVENTEENのみんなはカムバの練習があるから、お見舞いには私が行くことになった。

出血量が多かったせいで、未だ目を覚ましていないらしい。










ジョンハン
ジョンハン
あなた...気をつけてね、何かあったら今度こそ僕を呼んで?お願いだから....。
あなた

わかってるよ、大丈夫。

エスクプス
エスクプス
じゃ、ホシのこと頼んだ。
ディノ
ディノ
ヌナ....ヒョンをお願いします。
あなた

はい。

そうしてみんなは宿舎を出ていく。

私も準備をして、スニョンさんのいる病院へ向かった。



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