第87話

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2020/02/22 14:24
ディノ
ディノ
え...ヌナ....僕らのことは覚えてるんだよね...?
あなた

うん...一応...でも何がきっかけでとかは...

エスクプス
エスクプス
記憶障害.....なのか...?
あなた

みたいです。記憶の一部が欠損していて、治る可能性もあるし、治らない可能性もあると聞きました。

ジョンハン
ジョンハン
SEVENTEENは?わかる?
あなた

SEVENTEENというユニットがあること、ジョンハンさんたちがメンバーなのは....。

ディノ
ディノ
そんな....。
あなた

スニョンさんは私にとってどういう人なんですか?私が忘れている部分と何か関係があるんでしょうか...?

エスクプス
エスクプス
これは....言った方がいいことなのか...わからない....。
ジョシュア
ジョシュア
とりあえず今日は僕らはホテルに帰って、話すべきかどうか、相談しよう。
エスクプス
エスクプス
そう....だな....。
ディノ
ディノ
ヌナっここに僕と来たもう1人、わかりませんかっ....!?
あなた

もう1人.....いたような気はしますけど.........もう1人..............頭っ.....痛い............

ジョンハン
ジョンハン
あなたちゃん!!!とりあえず椅子座って、事情説明するからバイトは今日はもうやめよう。家まで送るから....。
あなた

ごめ.....なさ........い......

エスクプス
エスクプス
店長さんに話してくる。
ジョシュア
ジョシュア
ハニや1人でいく?
ジョンハン
ジョンハン
うん。あなたちゃんを任されてるからね...。



---ジョンハン---

この後店長の許可を貰って、あなたちゃんはバイトを早退した。


あなたちゃんをおんぶして家を案内してもらう。



家に着いた瞬間緊張が途切れたのか、眠ってしまった。



僕は電話をかけた。


ジョンハン
ジョンハン
もしもし?
ホシ
ホシ
「もしもし?ヒョンどうしたの?」
ジョンハン
ジョンハン
今僕は日本にいる。
ホシ
ホシ
「.....。」
ジョンハン
ジョンハン
あなたちゃんは元気だったよ。大丈夫。安心して。
ホシ
ホシ
「........っ!!!よかっ....たっ............!!」
ジョンハン
ジョンハン
でもね....
ホシ
ホシ
「僕のこと、恨んでるかな。
守ってやれなかった...。嫌われたよな....。」
電話口でホシが泣いているのがわかる。

声が、震えている。

ジョンハン
ジョンハン
違うんだ....。
ジョンハン
ジョンハン
ちがうんだ......
ジョンハン
ジョンハン
覚えてないんだよ......
ホシ
ホシ
「え...」
ジョンハン
ジョンハン
事故で記憶が1部無くなっている状態らしい...。僕のこともディノのことも覚えてた。ホシ、お前のことだけ、記憶がすっぽり無いんだよ......。
ホシ
ホシ
「........そうか...それが僕への罰なのかもしれない。」
ジョンハン
ジョンハン
罰なんて!悪いのは全部あの女だろ!
ホシ
ホシ
「やったのはユナだけど!それを防げなかった僕だって同じだ....!忘れてもらった方がいいんだよ、僕のことは。ハニヒョン、ありがとう。あなたをよろしくお願いします...。」
そのまま電話を切られた。



きっと今一人で泣いているんだろう。



あなたにどう伝えるべきか....伝えないべきなのか...。


でも、記憶を戻す時に頭痛が生じて、こんなふうに身を削られるなら....。






伝えないべきなのかもしれない....。











ベッドで寝ているあなたちゃんの横に座り、前にあった時よりだいぶ痩せた頬を撫でる。




ジョンハン
ジョンハン
....僕にしなよ.........。
そう言って寝ているあなたちゃんのおでこに口ずけをして、あなたちゃんが起きるのを待った。




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