第24話

2通目の手紙
1,764
2020/06/29 22:00
E組の皆へ
久しぶり!ってほどでもないのかな?

竈門君たちにはどこまで訊いたかな

あの人たちのことだから

気を使ってほとんど言ってないかも


まあ知りたかったら

手紙を借りるなりきくなりしてみて

ここに書くのは、皆へ伝えたかったこと
私の生い立ち、話したことあったっけ

私は外国のスラムに生まれて

今のマスターに拾われた

そこから私は殺し屋になった

生を積み重ねる度、屍を増やす

そんな存在

死神の再来だって恐れられたこともあった

何があっても、あなたとして見られることはなかった

けど皆はあなたを見てくれた

嬉しかったよ

何も伝えないことに罪悪感も覚えたけど

守るにはこれが確実だった
渚に、言われたことあったよね

私は私の命を見ていないって

いつのことだったっけな

いつ言われたんだとしても、これは確実

生きることへの希望がなかったから

生きたい理由がなかったから

だから私はいつもどこかで

命を捨てようとしてたんだって

殺したくないと思うことはあっても

生かしたいと思うことはなかった

死にたいと思うことはないけど

生きたいと思うこともなかった

本当に、ただ暗殺をするためだけの人形

その人形が、ほんの一時でも人間になれた

生きている気がした
多分、もう会うことはないよ

皆の知る夢橋あなたはもういないから

さようなら

炭治郎達をよろしくね

            あなたより

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