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2021/05/29

第1話

デート
 日を追うごとに強さを増してきた日差しを青葉の生垣の奥で浴びながら、ヨハン・アンデルセンは腕時計にちらりと目を落とした。
 時間は7時30分を指している。約束の8時にはまだまだ時間がある。想い人が玄関から姿を現すのはもう少し先になるだろう──というヨハンの予想は、大きく外れることになる。
 あなたが姿を現したのはそれからすぐのことだった。生垣の下にヨハンの姿を見つけると、大きな目をもっと大きく見開いて呆然と立ち竦んでいる。恐る恐るといった様子で近づいてくるあなたのなんとかわいいことか。ヨハンは表情には出さないまま内心で悶えていた。
(なまえ)
あなた
あれ……ヨハンくん、早いね
ヨハン
ヨハン
待ち切れなくってさ。あなたこそ早いね
(なまえ)
あなた
うん。なんか早くに目が覚めたから
 そう言って薄く微笑むあなたは淡いピンク色のワンピースを着ていて、腰にベルトを巻いており、上にレースのカーディガンを羽織っている。
ヨハン
ヨハン
服、似合うね
(なまえ)
あなた
え……っ、そうかな?
 ヨハンが思ったままを口にすると、あなたは赤くなって俯いてしまう。
ヨハン
ヨハン
うん、よく似合ってる
(なまえ)
あなた
ありがとう。……ヨハンくんも、似合ってるね
ヨハン
ヨハン
そうかな? ありがとね
 ヨハンの服装はTシャツとサマージャケットにスキニーといった、至ってシンプルなスタイルだ。そんなに立派な服装でもないのだけれど、褒められるというのはやっぱり嬉しいものだ。にこりと微笑みかけると落ち着かなさそうに目を泳がせるあなたに、ヨハンは手を差し出した。
ヨハン
ヨハン
じゃ、行こうか
(なまえ)
あなた
どこに?
ヨハン
ヨハン
それは行ってからのお楽しみってことで
 あなたに尋ねられ、ヨハンはにやりと口の端を歪めて笑った。

 ヨハンは渋るあなたの背中を押して高層ビルに押し込んだ。
 慣れた足取りで向かう先には、CDショップと本屋が一体になったお店がある。
(なまえ)
あなた
わー、こんなお店あったんだ
ヨハン
ヨハン
そうそう。前に散策してたときに見つけたんだよね~。結構穴場でしょ?
(なまえ)
あなた
うん……!
 目をきらきら輝かせてさっさと手近な棚に向かっていくあなたに苦笑しながら、ヨハンもまっすぐ雑誌コーナーの一角へと向かった。
 雑誌コーナーには、デュエルに関する雑誌の中に英字のゴシック体で『duel』の文字が踊る雑誌がひと際異彩を放っている。『月刊デュエル』の英字版が置いてあるのはここだけなのだ。
 ぱらぱらめくってヨハンは今月のいち押しカードや高価買取カードの情報を仕入れていると、夢中になってしまってかなり読みふけってしまった。しばらくして雑誌から顔をあげたヨハンは、雑誌を購入して小脇に抱えてあなたを探す。
 ヨハンは別の棚にいたあなたの手元を覗きこんだ。
ヨハン
ヨハン
欲しいのあった?
(なまえ)
あなた
うん
ヨハン
ヨハン
じゃあ、買ったら別の店行こっか
 ヨハンたちは店を出ると、逸れないように手を繋いで喧騒の中に躍り出た。ヨハンは視線を巡らせて目星のお店を見つける。
 そこはテラスのある小さなカフェだった。人は少ないが雰囲気がよさそうで、外から何人かのお客さんがコーヒーを片手に談笑しているのが見える。
ヨハン
ヨハン
あそこ行かない?
(なまえ)
あなた
いいよ
 ヨハンの提案にあなたは素直に頷いた。カフェの扉をくぐると、品のよいカウンター席がまず目に飛び込んできて、壁の周囲を取り囲むようにぐるりとテーブルが並んでいる。お客さんは思ったよりも静かに言葉を汲み交わしており、げらげらと声をあげて笑うような人は見当たらない。狭いところを除けば、いい店だ。
 ヨハンは日当たりのいい空席を見つけてそこへあなたをリードした。足の長い椅子に腰かけてメニューを開くと、そこにはパンケーキやコーヒー、ソフトドリンクが並んでいる。どうやらここはコーヒー店というよりはパンケーキ屋らしかった。
ヨハン
ヨハン
なんにする?
(なまえ)
あなた
ええと……
 あなたはメニューに悩んでいるようだ。
ヨハン
ヨハン
これとこれなんかいいんじゃない?
(なまえ)
あなた
じゃあ、それで
 ヨハンがブストロベリーパンケーキと紅茶を提案すると、あっさりとそれに決めてしまった。ヨハンもブルーベリーパンケーキとカフェモカを頼むことにし、店員さんを呼ぶ。
 メニューが運ばれてくるまですこし時間がある。なにを話そうかヨハンが考えていると、口を開いたのはあなただった。
(なまえ)
あなた
ここ、何度か来たことあるの?
ヨハン
ヨハン
え?
(なまえ)
あなた
慣れてる感じがしたから……
 そういうことか、とヨハンは得心した。
ヨハン
ヨハン
ああ、一人ではたまにね。でも女の子と来たのはあなたが初めてだよ
(なまえ)
あなた
……そう、なんだ
 なぜだろう、限りなく正解に近い解答をしたはずなのに、あなたはちっとも喜ばず、むしろ俯いてしまうのは。
 こういうときは、鎌をかけるに限る。
ヨハン
ヨハン
ひょっとして、十代のこと考えてる?
(なまえ)
あなた
 ぎくん、とあなたの体が強張る。
ヨハン
ヨハン
そのくらいじゃ怒んないって。話、聞かせて?
(なまえ)
あなた
あの……十代くんと来れたらいいなって思ったの。でもヨハンくんがよくここに来るなら、喧嘩になるからダメだなって思って……
ヨハン
ヨハン
えー、俺って十代とそんなに喧嘩してるイメージ?
(なまえ)
あなた
……ちょっとだけね
ヨハン
ヨハン
幼馴染なんだからその辺うまくやってるって~。俺も十代も本気じゃないからさ、あんま気にしないでよ
(なまえ)
あなた
そっか、ならよかった! 今度十代くん誘ってみる!
ヨハン
ヨハン
そのときはぜひ俺も誘って♡
 ヨハンはついでにウィンクを添えてにこっと笑った。
 話は店員さんが品物を運んできたので一時中止になった。ヨハンとあなたはパンケーキの感想を言い合いながら食べ終え、お店を出る。
ヨハン
ヨハン
いやぁー食べたね!
(なまえ)
あなた
うん!
ヨハン
ヨハン
思ったよりパンケーキの量多かったね。ふわふわしてたし
(なまえ)
あなた
ほんとにね!
ヨハン
ヨハン
んじゃ、お腹いっぱいになったところで、帰ろっか
 ヨハンが踵を返して家に向かおうとすると、あなたが不服顔で付いてくる。
(なまえ)
あなた
いいけど、もう?
ヨハン
ヨハン
俺んちにちょっと見せたいものがあるんだよね
(なまえ)
あなた
へえ~、そうなんだ
ヨハン
ヨハン
楽しみにしてて!
(なまえ)
あなた
うん!
 すっかり足取り軽やかになった二人は、家に帰りつくまでの間なにがあるかの予想を立てて楽しんでいた。
 マンションについたヨハンは鍵を回して扉を開けると、薄暗い室内に明かりを灯す。何の変哲もない部屋だ。パーティ的なものを想像していたあなたはすっかり気落ちしてしまったに違いない。ヨハンがあなたを振り返ると、相変わらずなにを考えているのかわからない表情でヨハンを見返していた。
ヨハン
ヨハン
ベッドに座ってて
(なまえ)
あなた
うん
 ヨハンはごそごそと段ボールの中を漁ると、底のほうに硬くて平たいものの感触がしたのでそれを引っ張り出した。それは、大きなアルバムだった。
ヨハン
ヨハン
じゃじゃーん!
(なまえ)
あなた
なにそれ?
ヨハン
ヨハン
アルバムでーす! 僕のこともっと知ってもらおうと思って送ってもらったんだよね。十代の㊙写真も入ってるよ
(なまえ)
あなた
見たい見たい!
 子供のように足をバタつかせてせがむあなたを愛おしく思うと同時に、名前を出した瞬間ぱっと表情が明るくなったあなたを見て十代に一抹の嫉妬心を覚えながら、ヨハンはあなたの膝の上にアルバムを置いた。
ヨハン
ヨハン
この辺は親戚の写真だね……あ、これ僕だよ
(なまえ)
あなた
ちっちゃーい。かわいいね
ヨハン
ヨハン
これは十代と僕のプール写真だね!
(なまえ)
あなた
かわいい!
ヨハン
ヨハン
こっちは親戚の叔父さんで、こっちが僕。このころから大人たち相手に戦ってたんだ
(なまえ)
あなた
えーすごい!
 ページを捲っていくうちにアルバムはどんどん厚みを失って、とうとう最後のページになってしまう。本を閉じると、ヨハンはそれをテーブルの上に置いた。
ヨハン
ヨハン
これが、僕の昔の姿だよ
(なまえ)
あなた
面白かった!
ヨハン
ヨハン
……僕たちも、新しい思い出作らない?
(なまえ)
あなた
え?
 わけがわからない、という顔をしているあなたをゆっくりとベッドに押し倒し、ちゅっと唇に口づけを落とす。
 それでようやく気付いたようだった。
 あなたの顔が徐々に赤らんでいく。
ヨハン
ヨハン
今日は最後までしたい
(なまえ)
あなた
できるかな……
ヨハン
ヨハン
僕が付いてれば大丈夫さ
(なまえ)
あなた
……うん
 ヨハンはあなたの下着に触れ、ゆっくりと脱がしていく。あなたはくったりと力を抜いて抵抗しない。
 ローションを手に取り、ゆっくり手のひらで捏ねて温めたあと、あなたの一番敏感な部分に触れる。上から下まで包み込むように満遍なくローションを擦り付けると、ヨハンはあなたの膝裏を持ち上げてしゃがみ込む。舌で、あなたに触れた。
(なまえ)
あなた
ひぁ
 あなたの口から嬌声が零れ落ちる。最初はゆっくり、花芽をいつくしむように撫でながら、徐々にむしゃぶりつくようにあなたに吸い付く。じゅろじゅろと下品な音を立てて溢れる蜜を吸い上げ、舌で慎ましく閉ざしている秘穴を押し開いていく。
(なまえ)
あなた
あーっ! あぁっ! あ、あ!
 ある程度滑りが良くなってきたら、今度は指をナカに挿れて内側から押し広げていく。異物を受け入れるのだから、入念な準備が必要だ。
 解れてきたところで、ヨハンはいきり立った分身を取り出した。
ヨハン
ヨハン
挿れるね
(なまえ)
あなた
……うん
 ヨハンが声をかけると、あなたはうっとりとした表情で頷いた。入り口を丹念に探って、角度を整える。
ヨハン
ヨハン
行くよ
 ゆっくり、分身を沈めていく。肉の柔らかい感触と温かさがヨハンの分身を包み込んでいく。ある程度まで進んだところで、ぷつりとなにかが弾ける感覚がした。処女膜を破ったのだ。
ヨハン
ヨハン
痛い?
(なまえ)
あなた
ううん
 あなたは汗を額に浮かべながらにこりと微笑んだ。
 痛くないわけはない。それでも痛くないと言ってくれたあなたの気持ちをありがたく受け取った。
 あなたのナカは正直気持ち良すぎて、思うさま動いて射精したいくらいだったが、なんとかぐっと堪えてヨハンはゆっくりと分身を動かす。
(なまえ)
あなた
ぁ……あぁ……
 次第にあなたの喘ぎ声に艶が混じり始めた。ヨハンは徐々に腰を打ち付ける強さ、スピードを上げながらあなたの様子をじっと見つめて、最適なタイミングを探る。
(なまえ)
あなた
ああ……あ! あ! あ!
 あなたが乱れてシーツに皺を作っていくのをどこか冷静な気持ちで眺めながら、ヨハンは限界まで張り詰めたそれをあなたの奥に叩き込んでいく。
(なまえ)
あなた
あ──!
 あなたはひと際大きな声をあげて果てた。遅れてヨハンも射精する。二人の荒い吐息だけが、室内に満ちていた。

 ぐったりと動けないあなたの代わりにナカに吐き出したものをヨハンが搔き出して、二人の『思い出作り』は終わった。二人にとって、間違いなく忘れられない思い出になるだろう。
ヨハン
ヨハン
今日はありがとね
 ヨハンが声をかけると、あなたは赤くなった頬を隠すように俯いたまま「うん」と小さな声で答えた。それはヨハンに届くか届かないかといった小さな声だった。
ヨハン
ヨハン
また、遊ぼ
(なまえ)
あなた
……うん
 小さくなっていく淡いピンクの背中を見送りながら、ヨハンはさっきのことを思い出していた。気が付けば分身が勃っている。これは、重症かもしれない。