家に帰った。
お母さんにどこにいたのか聞かれた。
友達と話してたと嘘をついた。
お母さんは何も言わず、ただ、
『卒業おめでとう。合唱よかったよ。』と行ってきた。
私は黙って自分の部屋に行った。
卒業証書が入ってる筒を開けて、
卒業証書を見た。
中谷 弘也
と、書いてあった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆___
席に着いた時
弘也の卒業証書と私のが同時に落ちた。
その時か。
弘也にメールをしてみる。
すぐに既読がついた。
・・・。
『俺らの教室__。』
そんなこと言えるのは今日までだど思った。
私は卒業証書を片手に家を出た。
家から学校までの道のりを歩いて行くのは多分これで最後だと思う。
約束してた時間より早くついた。
やることが無い。
結局、告白せずに帰ってしまったため、少し気まずい気もした。
弘也はくしゃっとした笑顔を見せた。
可愛い。
やっぱ、好きだ。
目頭が熱い気がした。
告白しようとした瞬間口を押さえられた。
あ、やっぱり迷惑だったんだ。
私は涙をこぼした。
それって、
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。