あっという間だった。
この3年間。
?、弘也?
元気ない。どうかしたのかな。
卒業式☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆____
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ピアノの伴奏が聞こえてくる…。
曲にはこんな詩がある。
___大事な仲間。
___君と毎日歩んだ道。最初は長く感じた。けれどもいつも歩いてるうちに不思議と君とずっと歩んでいたいと思っていた。
___今日の「おはよう」はもうないんだってわかったんだ。
___君との「おはよう」は今日で最後なんだね。
___ありがとう。
___ずーっとずっと忘れないよ。
そっか、もうないんだ。
だからか。
弘也がみんなに言う今日の「おはよ」
はとても切なくて悲しいものだったのか。
目頭がじわじわと熱くなってくる。
歌い終わった。
席について、校長先生の話を聞いた。
パチパチパチ👏
教室に戻った。
そして、先生の話を聞いてから、お開きになった。
校舎前でガヤガヤしていた。
____告白、そろそろしよう。
あれ?弘也は?どこ?
そんなこと考えてたら。
え、?
弘也に告白⁉︎、
しかも相手はクラスの可愛い女子、。
私はつい、その場を逃げ出してしまった。
誰もいない。
路地裏。
口にできなかった言葉を、
卒業証書を持った手で。
涙を拭いながら、こっそりと言った。
終わっちゃったんだな。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!