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第11話

最初で最後
小林椛乃こばやしにの
椛乃、もう…このデートで諦めます
そう、瑠璃さんに言ってからの初めての休日、椛乃は駅前で待っていた。今日は柊木先輩と遊園地へ行く日。そして、椛乃が先輩を諦める日。

最後くらいとオシャレをしてきたけれど、大丈夫かなと心配になる。

いつも編み込んでバードテールをしている髪をおろしてハーフアップでくるりんぱをしてみた。アイシャドウは茶色っぽい色を使い、莉奈と前出かけたときに買って使う機会のあまり無かったお気に入りのグロスを塗った。

服は遊園地に行くのだからとデニムパンツに白オフショルを合わせてきたけれど大丈夫だろうか。

今日で最後だから先輩には可愛い椛乃を覚えてほしいっていうか、好きな人の前では常に可愛くいたい。
小林椛乃こばやしにの
あっ、柊木先輩〜!!
なんでもない顔をして笑顔を浮かべた。

うわ、かっこいい!!
柊木春樹ひいらぎはるき
お前マジで来るの早くね?
小林椛乃こばやしにの
柊木先輩も約束の時間より
15分も早いですよ?
待ち合わせは10時なのに今はまだ9時45分。
柊木春樹ひいらぎはるき
それは、お前が早く来そうだから
え、椛乃のことを思って早く来てくれたってことっ?

嬉しさと

やっぱり今日も“お前”。
いつもはあまり気にしない言葉だけど今回ばかりは気にしてしまう。

寂しさ。


荷物をサッと持ってくれる優しさ。

椛乃、ほんとに柊木先輩を諦められるかな。
小林椛乃こばやしにの
ありがとうございます!!
じゃあ行きましょ〜!!
今日はデート、最初で最後なんだからと柊木先輩の手を取る。

うわぁ…、椛乃、先輩と手繋いでる。

なんだかテンション上がるし、嬉しくて胸がいっぱいになるし、胸が痛いほど高鳴っている。

最初で最後のデート、いい思い出にしたい。