1年後──。
ギューッと大好きな彼に抱きついた。
照れたように首を触る春樹くん。
言ってくれないと椛乃、不安になっちゃうよ…?
春樹くんがギューッと椛乃を抱きしめ、うずくまった。
そして、耳元で
たった4文字でありきたりな言葉。
だけどキミは椛乃を簡単に喜ばしてくれるんだよね。
最初は追いかけると冷たくて、そんなキミがとても好きだった。
あれから、椛乃は春樹くんのいいところ悪いところたくさん知ったよ。
知れば知るほど大好きになる。
冷たくてクールで自分の気持ちに気づくのが遅いキミだけど優しくて照れ屋で、そんなキミがとても好き。
もう、キミからは逃れられない。
苦いけどほんのり甘いのがクセになる。
まるでビターチョコレートみたいに──。
Fin。・:+°
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。