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第12話

美味しいお弁当
小林椛乃こばやしにの
先輩、絶叫系いけます!?
柊木春樹ひいらぎはるき
人並みに
小林椛乃こばやしにの
じゃあここの遊園地何個かジェットコースターあるのですべて乗りましょ!!
なんたって椛乃はジェットコースター好きなんだもん!人並みに乗れるんだったら大丈夫だよね!

***
柊木春樹ひいらぎはるき
次何乗る?
小林椛乃こばやしにの
うーん、もう一周します??
ジェットコースターをすべて乗り終え、気分高々、そう聞くと柊木先輩が思いっきり横に首を振った。
小林椛乃こばやしにの
ふふっ
笑ってしまう。なんだか可愛い。
小林椛乃こばやしにの
柊木先輩はどこ行きたいですか?
柊木春樹ひいらぎはるき
んー、お化け屋敷でも行くか
小林椛乃こばやしにの
それが終わったらちょうどお昼くらいなのでご飯食べましょうよ!
柊木春樹ひいらぎはるき
そうだな
ふたりで手を繋ぎ、お化け屋敷に向かう。

***
柊木春樹ひいらぎはるき
あの時といい、今回といい、
お前結構怖がりだよな、ふっ
肩を震わす柊木先輩に涙目になりながらにらんだ。

“あの時”というのは旧校舎の空き教室に初めて行った時。あの時は本当に怖かった。
小林椛乃こばやしにの
暗い旧校舎はオバケ
出てきそうだからですよ!
電気なんてついていないし、誰もいないし。
オバケ出てもおかしくない状況だったもん!
柊木春樹ひいらぎはるき
そういうのが怖がりっつーんだよ
小林椛乃こばやしにの
ふんっ…、あ、ご飯食べません?
椛乃、お弁当作ってきたんです!!
そっぽを向いたとき、お化け屋敷を出たらお昼を食べようと思っていたことを思い出した。

今日は早起きして二人分のお弁当を作ってきた。最初で最後なんだから、と甘えているのは自覚済み。
柊木春樹ひいらぎはるき
あぁ、だから大きなバッグ持ってたんだ
はい、と行く時に持ってくれた大きなカバンを私に渡してくれた。
小林椛乃こばやしにの
柊木先輩はアレルギーとか
食べれないものあります?
先に聞いとけばよかったけど、急だったこともあって何も聞かずに作ってしまった。
柊木春樹ひいらぎはるき
ない
小林椛乃こばやしにの
そうですか!良かったぁ
ほっと胸をなで下ろした。

頑張って作ったのに食べれなかったら悲しいから。

胸をドキドキさせながらお弁当の蓋をあける。
崩れたりしてないかな。

そんな心配は杞憂で入れた時のまま、キレイに入っていた。

椛乃的には上手くできたつもりだけど。

味見もしたし、たぶん大丈夫…。
柊木春樹ひいらぎはるき
うわ、全部お前が作ったの?
小林椛乃こばやしにの
は、はいっ!
柊木春樹ひいらぎはるき
すげぇな
そう言って微笑んでくれた柊木先輩は椛乃が好きになった入学式のときの笑顔そのままで、ああ、諦めなきゃならないのかと泣きそうになる。

笑顔のまま柊木先輩がお弁当を食べてくれた。

柊木先輩が椛乃の手作りのお弁当を食べてくれるなんて想像もしてなかったから本当に嬉しい。
小林椛乃こばやしにの
ど、どうですか?
緊張気味に柊木先輩に聞いてみる。
柊木春樹ひいらぎはるき
美味い
小林椛乃こばやしにの
本当ですか!?やった〜!!
5時起きでやったかいがありましたよ!

椛乃もお弁当に箸をのばした。
柊木春樹ひいらぎはるき
俺、この卵焼きの塩加減すっげぇ好き
自分のことを“好き”って言われたわけじゃないのにカーッと体温が上がった。

うん、椛乃の事じゃなくて卵焼きなんだってことはわかってるよ。

今度から、卵焼きを作ろ──。

そう思ったが頭をかぶりふった。

そんな日は一生来ない。