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第13話

大好きだなんて言えない
小林椛乃こばやしにの
最後は観覧車に乗りません?
日も暮れ、もう少しで帰らないといけなくなったとき、椛乃はそう提案した。
柊木春樹ひいらぎはるき
行くか
今日はずっと手を繋いでくれていて今ももちろん手を繋いでいる。観覧車の順番に乗り込んだ。
小林椛乃こばやしにの
今日は一日楽しかったです
柊木春樹ひいらぎはるき
お前、今日おかしくねーか?
小林椛乃こばやしにの
えっ…!?
おかしくなんか…。
柊木春樹ひいらぎはるき
急に泣きそうな顔になるし、
今日は大人しいし
大丈夫か、なんて心配そうな顔をする先輩が好きすぎてたまらない。

今日、また柊木先輩が好きになってしまった。

道を歩くとき、道路側に立ってくれるところ。
電車の中、人に当たらないようにさりげなく守ってくれたところ。

いろいろなところに優しさが溢れててまた好きになった。
小林椛乃こばやしにの
…何もないですよ
いたたまれなくてまっすぐな柊木先輩の視線から目を逸らした。

大好きです──。

なんて言いたくても言えなくて。

胸の中でずっと言い続けた。