第7話

episode 6
1,282
2019/09/20 07:39
怜菜の家を出て少し先にある公園に行った。
公園では子供が何人かでかけっこをして遊んでいる。
その光景を見たら、泣けてきた。
だって、子供欲しくてもなかなか出来なくて出来てても流産を1回経験してるからちょっと怖い。
でも、夫は私の事愛してないって分かってから
なんか夫の事どうでもよくなった。
そんなことを思いながら1人で泣いてると…
あの…
大丈夫ですか?
と、誰が私に声をかけてきた。
私は、その人を見ると驚いてしまった。
あっ!?
あなた

あっ。
すいません。

いえ。
また会いましたね。
あなた

はい。

そう、その人は私にぶつかった人だった。
あなた

この前はすいませんでした。

いえ。
大丈夫ですよ。
それより大丈夫ですか?
あなた

大丈夫です笑
全然、気にしないで下さい。
すいませんでした。
じゃあ、失礼します。

と、こんな所を見られて泣いてる所を見られたと思ったら早く逃げ出したかった。
すると…
あ、あの!?
と、その人は私の腕を引っ張って呼び止めた。
あっ、すいません。
あなた

いえ。

あの、ほんとに大丈夫ですか?
あなた

えっ?

いや、あの。
ちょっと気になったので…
あなた

あっ。
ほんとに大丈夫です。

じゃあ、さっき泣いてたのはなんでですか?
あなた

えっ?

やっぱり見られてたんだ…と思った。
さっき泣いてましたよね?
あなた

あの…
それは…

俺にも話せないことですか?
あなた

えっ?

いや、見知らぬ人で言ってることおかしいってわかってるんですけど、あの…
どうしても気になってしまって…
あなた

お優しいですね。
ありがとうございます。
でも、ほんとこれは私だけの問題でもないので解決しなきゃなって…
すいません。

いえ。
あの、いきなりすいませんでした
(*・ω・)*_ _)ペコリ
あなた

大丈夫です。
それじゃあまたどこかで(*・ω・)*_ _)ペコリ

はい。
また会えたら。
私は、公園を出て怜菜の家に戻った。
でも、なんでだろ?
あの人のことが頭から離れないのは。
名前も知らない人にこんなに気になったの人生で初めて。  
私、あの人に恋しちゃったんだ…
どうしよう。
私、一応結婚してるのにダメだって分かってるのに、また会いたいと思ってる自分がいた。

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