舞香が京本に謝罪してから、まともに俺たちは話してなかった。
なんでかって?そりゃ、京本の軽めの告白のおかげで俺は京本を見るだけで熱くなってくる。
それでも、同じ家に住んでいるんだから
話すのは当たり前。
それに傷が痛む時があるから、俺が何かと手伝うとゆう事で1週間ちょっとで退院させてもらった。
だから、俺の役割は重要だ。
京本「北斗ーー」
そうそうにお呼びが、
『どうした?』
と冷静を装っていても、体が熱くなってくる。
京本「お風呂入りたいんだけど手伝ってくれる?」
『うん、』
京本「よいしょっ」
ボフッ
『大丈夫??立つ時は手伝うから言ってよ、まだお腹痛いでしょ?』
京本「うん、ありがとう」
『あとは、服持って来とくから。』
京本「ありがとう、」
京本の風呂の手伝いをする時は、毎回お腹の傷をどうしても見てしまう。
見る度に、後悔の念に駆られる。
京本「北斗?もう大丈夫だからさ、気にしなくていいよ?」
こんな時まで、俺の様子みてこんな声掛けてくれるなんて。
こんなの、好きで好きで
たまらないじゃないか。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。